独り掲示板

ライトスタッフは名作です-2

独り言レス

【誰にともなしに、独り言レス―その3064
 
クロンカイト(がモデル?)問題
 
なるほどスクリプトには Walter Cronkite が随所に登場する―
 
最初のシェパード(フリーダム7)打ち上げシーン
 
EXT CAPE VIEWING STAND
THE PRESS AREA.  Walter Cronkite is on camera, talking to the nation:
CRONKITE
He says “Everything is A-okay”.
And there you have it in a nutshell…etc.
 
その役どころは実際は Eric Sevareidhimself)が演じていて、やはりクロンカイトはオファーを断ったらしい―
 
Good Night, Uncle Walter - Before Nine
 
He [Walter Cronkite] never ran for office; never appeared in films (in 1984, approached to appear as himself in the film version of The Right Stuff, even with his interest in America's space program, Cronkite said no;  they had to use Eric Sevareid instead).
 
 
その331 332 (2004/ 3/ 8
 
アラン・シェパードが飛ぶ時に、「最後の瞬間まで誰が飛ぶのかは秘密にされております」(The identity of America's first astronaut...was not revealed until the final moment)とか何とか(ごちゃごちゃ)言って盛り上げて(間を持たせて)くれるおっさんは、エリック・セヴァライド Eric Sevareid ―あの頃、CBS のレポーターなんかしてた人で、ご本人 himself ですね。
 
ですから、一部でそう思われてるようですが、あれはクロンカイトがモデルだというわけでもないんでしょう―あくまで、セヴァライド自身ということで。
 
もっとも、セヴァライドは CBS Evening News with Walter Cronkite にずっと一緒に出てましたので、あれがクロンカイト(がモデル)だとしても(一種のシャレとして)話は通りますか。
 
セヴァライドにしろクロンカイトにしろ、ああいったレポートをマーキュリーで実際にしたのかどうかは不明ながら、最後のクーパー(フェイス7)の打ち上げシーンでは CBS のカメラが(これ見よがしに)映りますので(CBS News か何かで)それらしいことは確かにあったみたいな―
 
ま、いつもの作り話ですかね、「ライトスタッフ」お得意の。
 
(「アポロ13」のロン・ハワードが、そのエリック・セヴァライドを主人公にした映画を今年あたり撮るという噂ですが「ライトスタッフ」に因んだエピソードはなさそうです、残念ながら)
 
 
とは言え、クロンカイトが CBS アンカーマンとして、マーキュリー(~アポロ)プログラムをばりばり報道していたのは周知の伝説的事実―
 
殊に 1962年のジョン・グレンの最初のフライトをカバーしたことに因んで、1998年のグレンの 2 度目のフライト*にも再び(今度は CNN に)お呼びがかかってるくらいですから(「ライトスタッフ」からは15年も後知恵にはなるものの)セヴァライドがフレンドシップ7のフライト中にフォン・ブラウンとやり取りする TV 中継シーンがあるところからして、当然セヴァライドは(シャレで)クロンカイトに扮していると見ていい―或いは、そう見るべきとも言える。(実際のレポートの内容はともかく)
 
従って、あのエリック・セヴァライドは(なるほど himself というクレジットが壁になってる以上は)ウォルター・クロンカイトその人ではないにしても、クロンカイトが(あくまで)そのモデルだと主張する限りにおいては、確かに(それなりの)根拠はあるし、少なくともムゲ(全面的)に「ライトスタッフ」お得意の作り話ともなりますまい―と(ひとり突っ込みをして)いつものように[ Eric “Severalsides” 式に ] 逃げておきますか。
 
(クロンカイトが「ライトスタッフ」の映画的脚色に文句たらたらだったらしいのは、ひょっとして、このセヴァライドのシーンが気に入らなかったとか? 案外と、それもありうるな…)
 
*参考
 
ジョン・グレン2 度目のフライト(STS-95)についてのクロンカイトのインタビューに、イェーガーが例の調子で応えていわく―
 
this is an old man's show”
 
 
※ クロンカイトの「ライトスタッフ」評―
 
As Walter Cronkite put it in his remarks just prior to the film: "We were a nation starved for authentic heroes." 
 
"This may elect Gordo Cooper to the presidency. He comes out the hero." Cronkite hung around the bar with Schirra and Cooper like old friends at a reunion. They made a date to have drinks at midnight across town at the Madison Hotel.
 
THE RIGHT STUFF - The Washington Post 1983/10/17