独り掲示板

ライトスタッフは名作です-2

独り言レス

【誰にともなしに、独り言レス―その3062
 
スクリプトではクーパー(フェイス7)の打ち上げにゾウムシ連中は―
 
MONTAGE:    EXTs    - DAY
And all eyes are to the skies, and everybody is watching, from the folks lining the shores, to the wives in Trudy’s backyard. And the Press looks skyward, and Glenn and Shepard, and Gus:
GUS
Go, Hot Dawg ! Go !
 
と単に空(フェイス7)を見上げる大勢の一部にすぎないが、カウフマンは(ここぞとばかりに)イェーガーが浴びることのなかったスポットライトを(クーパーの "Lord, what a heavenly light." よりも先に)あえてゾウムシ右代表に当てて見せる(ように感じさせる)―
 
 
関連レス(2003/ 5/ 3)―
 
マーキュリー7に群がるプレス(Permanent Press)連中は(数えてみると)やはり7人で(さしずめマスコミ7)、もちろんワザとそうしてるんでしょう。
 
と言うのも、実はこの7人は(クレジットされてるように)一つのグループ(a seven-member group)―その名も I Fratelli Bologna (the Bologna Brothers) 、即興演劇集団とでも言うか(よく知りませんが)そんなパフォーマンスやってる仲間なんですよ。
 
むろん単なるエキストラなんかじゃ全然なく、当然それなりの扱いをされるべくオファーされたわけですね。
 
ですから、あのサングラスに口髭の「ゴ~」のおっさんは、後ろでカメラを構えているメンバー全員を代表して(画面からはみ出すくらいの)どアップになってるんじゃないでしょうか―もちろんワザと。
 
彼はメンバーの(アンディ・フグ似の)Drew Letchworth に間違いないと思う。
 
 
その1254
 
クーパー(フェイス7)の打ち上げを「ゴ~」と見送るゾウムシ右代表は Drew Letchworth ―確かにレッチワースは(さほど目立つ仕方ではないにしろ)象徴的に中央辺りに据えられ、それゆえかラスト(フィナーレ)に一人大写しされる。
 
最初の頃こそ他の(有象無象の)ゾウムシ連中に混じって這いずり回っているようだが、マーキュリー7のお披露目では単独で質問しているふうにあり、特筆すべきは無事に帰還したハムに群がるシーン、もはやレッチワースだけは(カメラを持たずに)これ見よがしにメモと鉛筆を手にしていて(チンパンジー相手に何の歴史を書くつもりか?)、更に悲運のグリソム夫妻には突撃レポーター然としてマイクを持つに至る。
 
そして、ついにはバーベキューパーティにおいてクーパーに―
 
"Who was the best pilot you ever saw"
 
と(象徴的にして集大成的な)マイクを差し出し、一連の流れ(展開)はラストの「ゴ~」の大写しに向けて収斂されていく。
 
連絡官の説く "Those root weevils write history." を鼻であしらうイェーガー、その NF-104 を見送るのが(実際には存在しないはずの)リドリーただ一人であったことと対照的に…
 
 
このクーパーへのインタビュー イェーガーの NF-104 クーパーのフェイス7という時系列無視の構成(編集)に留意してさえいれば、あのサングラスのおっさんがクーパーに "Who was the best pilot you ever saw" とインタビューしたレッチワースであることは自明のはずなのだが、普通に「ライトスタッフ」を見ていてゾウムシ連中がカシャカシャ異音を発して這いずり回る軌跡(行動パターン)なんぞを追う余裕は(少なくとも初見の段階では)ないだろうし、常にゾウムシ連中を率いているかのようなライフ誌の記者(ラウドン・ウェインライト)の存在にも撹乱されるので、いかにも唐突にして訝しく感じる(いきおい内外を問わずネット上で「このおっさん、いったい誰?」と質される)「ゴ~」になっている。
 
レッチワースが(表向き)カメラを持っているのはマーキュリー7のお披露目までで、アストロ・チンプの訓練所でウェインライトがフォン・ブラウンに取材するシーン、既にレッチワースはマイクとメモを手にしていて、このウェインライトとレッチワースの(本来は対峙的な)位置付けが判然とせず、むしろ(微妙かつ曖昧に)かぶってるように見えるのも難点と言えようか。
 
ではあっても―たとえ同種の有象無象に見えてしまうにしても、この両者は(うっかり一緒くたにすることなく)明確に区別・分類されなければいけません。