【誰にともなしに、独り言レス―その3041】
関連レス―
>ライトスタッフとは何か?
「コズミック フロント」(「ライトスタッフ 宇宙を拓いた7人」)における定義(ナレーション)―
これが一般的な理解(あからさまな誤解ですが)なのかもしれないけれど、言うまでもなく マーキュリー7 は当時(少なくともトム・ウルフが「ザ・ライト・スタッフ」を書く前は)ライトスタッフなどと意味不明な(イェーガー自身さえ聞いたことがなかった)言葉で形容されるわけないし、そもそもライトスタッフとは(でっち上げた本人の決して明解ではない説明によれば)軍の優秀なパイロットを意味するわけでも全然ない。
こちらのトピは(居候ながら)勝手に「2001年 ライトスタッフの旅」というサブタイトル、わたしの独り言はライトスタッフ探しの果てなき旅みたいなとこもあり、その支離滅裂な足跡(過去レス)を振り返りつつ、つらつら(だらだら)答らしきものを拾い上げて(ビールのつまみにでもして)みましょうか―
その1221~1227
ゴードン・クーパーが(who was the best pilot you eversaw?の問いに)応えかけた―
"But there was one pilot I once saw who I think truly did have the right(stuff)…"
このセリフは(心なしか)過ぎ去りし the best pilot を思い浮かべているかのようなニュアンスを感じさせられ、わずかながらにも寂寥感すら漂う―イェーガー(NF-104)のピラミッドからの墜落を予見させるかのように。
このシーンのクーパーを指してフィリップ・カウフマンが "That's the right stuff." と言う意味がそこにあると、わたしは思う。
もとよりタイトルが「ライトスタッフ」であるのは "the right stuff" (と、その裏返しの "screw the pooch")を描いているからで、具体的には「ライトスタッフ」は(巷間うんざりするほど不用意に解説される)ライトスタッフと呼ばれたマーキュリー宇宙飛行士の顛末を描いているのでは決してなく(そう勘違いしてご覧になっても人それぞれで別に構わないが)、宇宙飛行士になったテストパイロットと宇宙飛行士にならなかったテストパイロットの顛末(←そこにおいては誰もライトスタッフと呼ばれはしない)を描いているのであって(全体の構成が明示しているように)その大筋はイェーガーからクーパーへのライトスタッフの系譜(継承)にあろう。
平然と「マーキュリー宇宙飛行士はライトスタッフと呼ばれた」などと根本的に誤った言い方をしていては、とうてい映画「ライトスタッフ」を正しく見られようはずがない―と、わたしは思う。(ま、あくまで人それぞれ、それで面白けりゃ別に構わんわけやけども)