【誰にともなしに、独り言レス―その3532】
ロン・ハワードの都合と言や、ヘイズはアポロ13 のブラックアウトが想定以上に(1 分半ほど―87 seconds)長かった原因を―
“We just did Ron Howard a favor.”
と軽口で答えていて、確かに「アポロ 13」ラストシーンのハラハラ感向けに超過サービスしてやったのかもしれない。(んなわけない)
ロン・ハワードはマッティングリーを capcom に立たせラヴェル船長の声でブラックアウトからの(地球への)帰還を捏造して描く。
実際はスワイガートがカーウィンに応答するんです―それが正しい「アポロ 13」なんですよ、ホントに。
《過去レス復元コーナー》
その 875
「アポロ 13」では大気圏に再突入して 4 分ものブラックアウトの後、いきなりモニター(スクリーン)にパラシュートが開く司令船(オデッセイ)が映り、ジム・ラベルが Hello, Houston. This is Odyssey. It's good to see you again. と交信してきてミッション・コントロールは歓声の渦―というハリウッド式の脚色で劇的な生還が演出されてますが、実際はオデッセイが再突入で燃え尽きたりせず無事地球(大気圏内)に戻ってきたのが確認され(←必ずしもクルーが無事であることとイコールではないにしても)その報告は既に入っており、ミッション・コントロールは再突入をクリアして次の問題のパラシュートがちゃんと開くかどうかを心配していたもよう。
それに、実際のオデッセイからの第一声は(パラシュートが開く数分前に) capcom の "Odyssey, Houston. Standing by. Over." との呼びかけにジャック・スワイガートが "Okay, Joe." と返事をしたもので、Joe とはジョー・カーウィンのこと―ラストでケン・マッティングリーが capcom をやるのは例によってウソ八百です。
「アポロ 13」と違って「人類、月に立つ」は、このスワイガートの "Okay, Joe." 辺りからアポロ13 の生還の模様を正しく描き(クルーが交信してきて)その無事が確認された後も(喜ぶのはまだ早いとばかりに)わざわざ架空のニュースキャスターにパラシュートが開くかどうか問題視させていて、なかなかヒネッた趣向の構成になってますね。 (←作り話によって「アポロ 13」のウソを自ら訂正して見せてるわけですから)