【誰にともなしに、独り言レス―その2994】
クーパーが宇宙からの TV ショーを始める―
ク : まず肝心なのは BGM―ミュージック、スタート
ヘイズがテープレコーダーで曲を流す―「月の光」(ドビュッシー)
ク : この司令船に敬意を表して "2001:A Space Odyssey" のはずが急遽プログラム変更されたらしい (That was supposed to be the theme to 2001 in honor of our Command Module Odyssey, but there seems to have been a last minute change in the program.)
ヘ : こっちのほうが月ミッションに相応しいだろ
ク : だがファンダンスは勘弁してくれよ
スワイガートが CMP らしく―
ス : そうやってオデッセイを無視するとコンピュータがヘソ 曲げるかもな
ス : ああ、それに頼らなきゃ地球に戻れない程度のやつだ
ヘ : …今のは冗談だから反乱を起こさないでくれよ、HAL (と、コンピュータを宥める)
ク : もっと、TV ショーらしい曲はないのか?
"Mr. Moonlight" (ビートルズ)
ク : ベタ…
参考
「ライトスタッフ」でサリー・ランドのファンダンスに「月の光」が使われているのは映画の脚色らしいが、「アポロ 13」で BGM に "Spirit in the Sky" が流れるのも(ひょっとしたら著作権か何かの関係なのか、妙にひねった)脚色で、実際には曲目変更などなく「2001年 宇宙の旅」"2001:A Space Odyssey" のテーマ(リヒャルト・シュトラウスの"Also Sprach Zarathustra"―音声を聞く限りは判然としない)をかけていて、ラヴェルは(「アポロ 13」で描かれてるように、ふわふわ浮かぶテープレコーダーについて)ちゃんと"it's rather odd to see it floating like this in Odyssey, while it's playing the theme from 2001." と交信している。
ラヴェルらはビートルズ解散のニュースを宇宙で知らされており(リフトオフ後24:16:15)、ラヴェルの娘(バーバラとスーザン)が "the stupid Beatles breaking up" を話題にするシーンのネタもとになっていようか。
ポールの脱退表明(バーバラいわく "I hate Paul!")は 1970年 4月10日、アポロ13 の打ち上げが翌 11日。
実際の(クーパーではなく)ラヴェルの "Maybe we could borrow some." という(ビートルズの宇宙計画に託けた)軽口は、個人的な意味合いより NASA の予算削減にかけたもの(多分に we = NASA)との印象がある。