【誰にともなしに、独り言レス―その2996】
TV ショーを終えて ルーズマ(capcom)がスワイガートに呼びかける―
ル : アポロ13、ショーが済んだらやってもらいたいのが… (Apollo 13, Houston. The next thing we'd like you to do is to...)
ス : 何だ (Go ahead.)
ル : 右に 060 ロールさせてくれ…(...we'd like you to roll right to 060 and null...)
ス : OK、右に 060… (Okay, I'm going to maneuver to 060…)
ル : それから C4 スラスターをチェックして…(And 13, we'd like you to check your C4 thrusters...)
ス : OK、ジャック (Okay, Jack.)
ル : 了解した、ジャック (Roger. we see it,Jack.)
ヘイズが口を挟む―
ヘ : オーケー、ジャック ラジャー、ジャック… ったく 紛らわしい
ス : LMP もシュミットに代えてりゃ笑えたろうな
ル : ジャック、もうひとつ―できる時でいいんだがタンクの攪拌を… (Jack , we've got one more item for you, when you get a chance. We'd like you to stir up your cryo tanks…)
ス : OK、ジャック
2 分後、スワイガートが伝える―
ス : ヒューストン、トラブルが発生した (Okay, Houston, we've had a problem here.)
ルーズマが聞き直す―
ル : もう一度 言ってくれ (This is Houston. Say again please.)
クーパーが応え―
ク : ヒューストン、トラブル発生だ メインバスB が電圧低下している(Ah, Houston, we've had a problem. We've had a main B bus undervolt.)
ル : 了解、メインB 電圧低下… (Roger. Main B undervolt.)
ヘイズが言い訳するように―
ヘ : 俺の仕業じゃないぞ (Christ, that was no repress valve!)
ス : HAL の反乱でもなさそうだ
ク : ハッチを閉鎖しろ LM が隕石にやられたのかもしれん (Let's get that hatch buttoned. The LM might have been hit by ameteor.)
ス : 閉まらない! (Can't get this hatch seal!)
ク : 欠陥ハッチか もうほっとけ、隕石なら とっくに死んでる (Just stow it. If we'd been hit by a meteor, we'd be dead by now.)
参考
ヘイズの悪戯("Gotcha!")シーンがカットされてる(か、ちゃんと訳されてない)と、「俺の仕業じゃないぞ(俺は何もしてないぞ)」の意味が分かるまいが、爆発音(a pretty large bang)は the cabin repressvalve の悪戯なんかじゃないとヘイズは言っている。
「アポロ 13」は冒頭でアポロ 1 の火災事故(Apollo 1 Pre-Launch Test Cape Kennedy, Flordia January 27, 1967)を描くし、ラヴェルが息子(ジェフリー)に"The door, it's called a hatch. They couldn't get it open when they needed to get out." と事故の説明をしてやるシーンもある。
LM に通じるハッチをスワイガートが(実際はラヴェル自身も)閉めようとしても閉まらなかったのは本当のことだが、当然グリソムにまつわる欠陥ハッチを思わさずにはいない。
後のシーンで母親(マリリン)にアポロ13の トラブル(Something broke in your Daddy's spaceship.)を知らされたジェフリーは―
"Was it the door?"
と、またハッチが壊れたのかと心配する。