【誰にともなしに、独り言レス―その3014】
ヤングがシルバー教授に電話で報告―
ヤ : 教授、言ったとおり Buck Rogers たちは週末に間に合いました
シ : これで君もムーンドライブできそうだな
ヤ : たぶんデイヴ(スコット)がアポロ15 で、わたしはアポロ16―フレッド(ヘイズ)のアポロ19 までは微妙ですけど
シ : 君たちにはビッグな成果を期待してるよ とにかく、よかった
別の電話ではマッティングリーがイェーガーに連絡を取ろうとするも―
マ : どこほっつき歩いてんだ、あの親父…
と愚痴る。
クーパーとトゥルーディ―
ト : メアリー(ヘイズ)は大統領専用ベッドで休んでた―ずっと眠れてなかったから
ト : すごく喜んでたわ―ご褒美をくれるって
ク : 勲章、パレード、ステーキに余禄たっぷり(Steak. All the trimmings.)―ミッションは失敗だったのにな…
ト : 戻ってこれたんだから失敗でも成功した(successful failure)ことになるのよ
ク : やむをえないヘマ(a pooch that can't be screwed.)もあるか― トゥルーディ…
ト : ?
ク : Who's the best pilot you ever saw?
ト : ...
ク : Who's the best pilot you ever saw? Huh?
ト : ...
ク : You're looking at him.
ト : (にっこり笑って) I'm looking at Son of The Right…
その声は不意に低空飛行するプロペラ機の音で聞き取れない―
両親に迎えられていたスワイガートが―
ス : What kind of a plane is that?
メアリー(six months pregnant)を気遣うヘイズが―
ヘ : It's Yeager ― Son of a bitch!
頭上をかすめて上昇する P-51 に向かってクーパーが敬礼、イェーガーは翼を振って応え、碧空の彼方へ…
= END =
(「ライトスタッフ」式に延々と続く エンドクレジット)
蛇足
「アポロ 13」のキーワード(テーマ)が "successful failure" だとするなら、「ライトスタッフ」の描くところは(むしろ "the right stuff" の対立概念としての)"screw the pooch" ではなかろうか。 (わたしの解釈では、「ライトスタッフ」においてイェーガーは NF-104 で screw the pooch しなければならない)
それを "Son of The Right Stuff" のクーパーは(「ライトスタッフ」のイェーガーのセリフ) "(sometimes you get)a pooch that can't be screwed" と裏返した言い回しで(必然的に)継承する。
このイェーガーの(イェーガー自身が実際に言うはずのない)セリフに映画「ライトスタッフ」独自の(原作「ザ・ライト・スタッフ」と違った、或いは関係ない)視点が要約されている―と、わたしは思う。