独り掲示板

ライトスタッフは名作です-2

独り言レス

【誰にともなしに、独り言レス―その2990
 
一方のスワイガートは司令船のシミュレータ訓練で何の不安も感じさせないスキルを披露し、その様子を見守っていたジョン・ヤングにクーパーが声をかける―
 
ジャックは全く 問題ない "no problem at all with Jack"
 
こっちは大ありだ―腕利きパイロットを取られたんじゃ
 
ケン(マッティングリー)だってエドワーズで鍛えられてる
 
とにかく アポロ16 で飛べればいいが、この先どうなることやら 
 
もうアポロ10 で月まで行ってるんだからいいだろ
 
いや、実際に降りてムーン・ドライブしないと
 
そう言えば、NASA がケチってアポロ10 から外した酸素タンクを使ってるよ
 
酸素が抜け切らずに ヒータで気化させたんだって?
 
ああ、仕方なく 承諾させられた
 
気をつけたほうがいい アポロ 1 みたいなこともあるし
 
あのスターボイジャーにも月に行かせたかったな
 
ミッションパッチだけじゃなく…
 
 
ヘイズはバックルームに立ち寄り、シルバー教授を訪ねる―
 
教授、何日後かにはフラ・マウロを散歩してます
 
ピート(コンラッド)のクルマのキーなんか拾ってくるんじゃないぞ
 
ええ、オロコピアでの訓練を無駄にはしません
 
ジム(ラヴェル)かジョン(ヤング)と一緒ならよかったが
 
アポロ15 のデイヴ(スコット)も脈ありですよ
 
シェパードに比べれば、誰でも脈がある―ゴルフ気分らしいから
 
バンカーの砂だって馬鹿にならないでしょ?
 
何より重要なのは斜長岩―月の謎を解き明かすキーだ
 
そっちのキーを ドリルで掘り当てたいですね
 
岩盤が硬くて ドリルが抜けなくなるかもしれん
 
トラブルが発生したらアドバイスをお願いします
 
せめて時差を考えて呼び出してくれよ
 
いっそ同行してもらえばよかった
 
コックをやらせる魂胆かな?
 
 
参考
 
「人類、月に立つ」でアポロ12 コンラッド船長が LM を見事 ピンポイントで「車庫入れ」(月面着陸)させると、ナビゲートしていた LMP ビーンは吹き替えで―
 
「さすが、プロ!」
 
と持ち上げるが、この(場面のノリに巧く合った)訳は(ひょっとしたら意図的な?)間違いのような気がする。
 
二人は―
 
Conrad Pro! (←吹き替えられてない)
 
Bean   Yeah, Pro
 
と、確かに「プロ」と言っているようだけれど、この "Pro" が果たして professional の意味なのかは少なくとも明確ではなかろう。 (仮に professional だとしても「さすが、プロ!」という日本語のニュアンスになるのかも疑問だし)
 
実際の交信記録では―
 
Bean  : Pro
 
Conrad Yeah, Pro.
 
と逆(ビーンが先に口に出し、コンラッドが復唱する)になっていて、いずれにしても二人は月面着陸した後の操作手順(チェック項目)のひとつを言い合ってる(確認して操作している)んじゃないか―と、わたしには曖昧ながら(そのほうが自然だし)感じられる。(記録は B Okay.  Engine Arm, Off.  C Okay. とチェックが続く)
 
 
※ 交信記録には他所にも "Pro" と言ってるとこがあり、それが具体的に何を指しているのかは判然としないが(professional ではない)素人考えでは Proceed の略(例えば the Pro[ceed] key on the computer など)。
 
参考の参考
 
>月面着陸した後の操作手順(チェック項目)のひとつを言い合ってる(確認して操作している)んじゃないか―と、わたしには曖昧ながら(そのほうが自然だし)感じられる
 
などと、前レスでは(いつになく)わざと控えめな言い回しをしたけども、実のところ "Pro"  "Yeah, Proは操作の確認に決まってるのであって、たとえ >場面のノリに巧く合った セリフにしても、わたしは(「見たか!」とばかりのコンラッドに)ビーン「さすが、プロ!」と言うのが(訳として >間違い だとか何とか主張したいのでは全然なくて)ちょいと引っかかるのである。
 
ちなみに、他のミッションの着陸(コンタクト)直後の交信記録を例に挙げると―
 
アポロ14
 
Mitchell Contact, Al.
 
Shepard Stop. Great, Pro, Auto, Auto.
 
 
アポロ16
 
Duke  Pro. Engine Arm.
 
Young Pro.  Engine Arm.
 
 
アポロ17
 
Schmitt Contact. (Reading a checklist Stop, push. Engine stop. Engine Arm. Proceed.
 
といった具合に、シュミットに至っては(几帳面にも)チェックリストを読み上げて(略することなく) " Proceed" と明示してくれてさえいる。 (従って、当然のことながら "Pro" professional の意味ではありません)
 
 
参考の参考 (つづき)
 
>ひょっとしたら意図的な?
 
面白半分に分かった上で 「さすが、プロ!」 と(そう聞こえるように、どちらとも取れるように)訳されてる気がしないでもなく、ビーンが「凄いよ、神業だ!Good landing, Pete. That was incredible. Outstanding! 」と(やたらオーバーに)持ち上げるノリと巧く合致してはいる。
 
が、しかしであっても、ここでビーンが言うとすれば 「さすが、プロ!」 ではなく、「さすが、師匠!」であろう。
 
なぜなら、ビーンコンラッドと同じ海軍のテストパイロットであり、その意味では同格(にして同階級)のプロのパイロットに他ならず、そんなビーンコンラッドに(ギャグでも)「さすが、プロ!」とは言わんだろと感じるし、そして更には(そもそもは)パックス・リヴァ(Naval Test Pilot School)で(ここでは同格ではなく)コンラッド教官の生徒だったのだから、ギャグで言うとすれば「さすが、師匠!」に違いなかろう。
 
パックス・リヴァの縁でか(月ミッションを外され)くすぶっていたビーンコンラッドは(C.C.ウィリアムズの代わりに)一存で起用してやるまさしく恩師なのである。