【誰にともなしに、独り言レス―その2989】
バックアップに代わったマッティングリーは(ヒューストンに戻る前に)エドワーズに飛んで、イェーガーを表敬訪問する―
マ : 校長 ("Commandant, sir")
イ : 校長はよせ、もうお役ご免だ
マ : わたしもお役ご免で
イ : ああ、聞いた お前なら次もあろう
マ : だといいんですけど、どうも世間の風向きが…
イ : とにかく、デュークを恨むなよ
マ : 腐れ縁ですね、ARPS からの
イ : あいつは教官だったな 海軍だからとシゴかれたか
マ : いえ、鬼のようにシゴいたのはあなたです、校長
イ : その校長はよせ 後釜を打診させてる
マ : いったい誰です?
イ : 月に行って気でもふれたのか、かなり落ち込んでるらしい
マ : わたしも落ち込んでますよ
イ : そんなヤワに鍛えた覚えはないが
マ : そう言えば、わたしの後釜のスワイガートは―
イ : どこの馬の骨とも知れん…
イ : ろくに編隊も組めんくせに
マ : ちゃんとランデブーをこなしてますけど
イ : そりゃ空軍にいたことがあるからだろう
マ : ヘイズだって民間じゃないですか
イ : ここで鍛えられたおかげで少しはサマになっただけだ
マ : どうやら「しゃきっとヒューストンに戻れ」って風向きですね
マ : はいはい、了解しました、校長
イ : だから その校長は…
マ : それより何か言伝はないですか、アポロ13の船長に
イ : 「ヘマするな」 ("Just be sure you don't screw the pooch.")
参考
そこ(飛ぶしか他にすることがない砂漠)での 1 年間(1965年―ミッチェルも同じクラス)の訓練は実に愉しかったとか。 ("really just an absolutely fun year" "it was really, really a lot of fun")
当時 インストラクターの一人にデュークがいたが、さして関わりはなかった。 (The instructors in the school, Charlie Duke was one. I didn’t have much to do with Charlie.)
デュークは前年(1964年)のクラスで、その同期にヘイズがいる―なので、マッティングリーとヘイズは一緒に訓練していたわけではない。
イェーガー(1962~1966年)とバズ・オルドリン(1971~1972年)の間に実際は 5人の Commandant が就任しており、従って イェーガーがオルドリンを後釜に斡旋したという事実もない―が、パンチョ・バーンズはオルドリンとも親しかったらしいから、イェーガーは少なくともパンチョ(の店)を介してオルドリンを知ってはいたはず。[イェーガーはビル・アンダース同様オルドリンがテストパイロットの資格なしに宇宙飛行士になったことを怒っていたと聞く]