独り掲示板

ライトスタッフは名作です-2

独り言レス

【誰にともなしに、独り言レス―その2939
 
アームストロングの腹いせめいた言い返し“the worst test pilot”はイェーガーを He was very good at flying aircraft and doing aerobatics and loved getting into mock combat situations one-on-one.(その2892 参照)と皮肉まじりに凄腕パイロットとは認めた上で、単なるパイロットではなくテストパイロットとしての資質を疑問視―いや、完全に否定したものだろう。
 
それほどまでにイェーガーを嫌っていたのかもしれない(嫌って不思議はない)が、どうもアームストロングのイメージじゃないんですよねぇ、そんな表現(極言)は。
 
関連レス―
 
雑感―その 82(「おっさん脇役」トピ)
 
今回は(某ライトスタッフ・トピですら憚れる)殆んどカルト的な(それでいて、こちらのトピ向きと思われる)ネタ、 テーマ なぜ「人類、月に立つ」でニール・アームストロング役がトニー・ゴールドウィンなのか? をば(なるべく簡潔に)―
 
アポロ11 の人類初の月面着陸で、船長のアームストロングと月着陸船パイロットのバズ・オルドリンのどちらが先に月に降りるか、アームストロングがさして意に介してなかったのに対し、オルドリンは異常なまでに拘って(自分が先にと売り込んで)いたという話は、つとに知られていて(←オルドリンは失意のあまり、後にアル中になったとか)、「人類、月に立つ」でもその角度から(架空のキャスター役のレイン・スミスが TVインタビューをするという構成で)描かれている。
 
が、ちゃんと見てると気付くのは、オルドリンが拘っていたのは何も私的な名誉欲だけからではなかった、能天気なアームストロングに欠ける次元の高い観点・信仰心といった複雑な心理も(少なくとも自身への言い訳としては)あったという微妙な描き方がされていて、このエピソードの主役は(ミッションの主役だったアームストロングではなく)むしろオルドリンのほうなんですね。
 
つまり、実際のアームストロングは善良そうで愛嬌のあるヘラヘラしたイルカ顔なのに、あの(肚の中じゃ絶対に悪いこと企んでそうな)可愛げのないトニー・ゴールドウィンが扮してるのは、キャラ的にマイナス・イメージを醸し出すためで、そうすることによって(オルドリンを必要以上の悪者に仕立てないよう)バランスをとってるんじゃなかろうか。(←IMDb のフォト・ギャラリーに "From the Earth to theMoon" のプレミアに招かれたらしいオルドリンのスナップが出ていて、ご本人に見られてはマズイような作りをしていないことが窺えるし)
 
そう考えると、そのオルドリンに「すべてをあなたに」でガス・グリソム役だったブライアン・クランストンが演じていることに、わたしは何となく個人的に得心するのであります。(←残念ながら、この極めて独りよがりな心情を説明する暇はないので、ご安心を…)