独り掲示板

ライトスタッフは名作です-2

独り言レス

【誰にともなしに、独り言レス―その2938
 
わたしのナイーブな(あのイルカ顔の)アームストロングのイメージとは少々ずれてるので、これを額面通り受け取る気にはなれません。
 
それに、ハンセンは迂闊にも―
 
Both "The Right Stuff" the movie and Tom Wolfe's book refer to Chuck Yeager as being the person with the real "right stuff" to be an astronaut.
 
と言い切っている。
 
ライトスタッフ」がイェーガーを宇宙飛行士としての真のライトスタッフthe real "right stuff" to be an astronaut)のように描いている?
 
それこそ Bulls— 、基本的な理解からして同意できないゆえ。
 
 
残念ながら、イーストウッドによる「ファースト・マン」は立ち消えたけれど、たとえ原作がどうであっても絶対ありえないイェーガーの扱いでしょうね、イーストウッドが撮っていたなら。
 
関連レス―
 
その130 (2003/10/ 1
 
フレッド・ウォード目当てに「アルカトラズからの脱出」(BS2)を見たところ、ライトスタッフのわずか4年前なのに、いや~ずいぶん若いなぁ―と言っても、歳は 37 ですけどね、確か。
 
改めて見てみると、けっこう出番も多くて立派なもんです。(脱獄するシーンでは、イーストウッドが、ちょっとでか過ぎて無理があるのに対し、小柄ながら精悍なフレッド・ウォードは、見るからに機敏な感じで、それらしくてよございました)
 
で、思ったんですけど、「スペースカウボーイ」の話、ありゃいっそのこと、「ライトスタッフ」の正しい後日談みたいにすれば、そうとう面白かったんじゃなかろうか、と。
 
主演はイーストウッドじゃなくてサム・シェパード、そうイェーガーその人であります。
 
学歴がなくて宇宙飛行士に選ばれなかったイェーガーこそ、スペースカウボーイの名にふさわしいじゃないですか。(もちろんイーストウッドは、それを意識してたに違いないですが)
 
それと宇宙に不馴れなイェーガーの補佐役として、我らがガス・グリソム、もちろんフレッド・ウォードに共演してもらいましょう―え?とっくに死んでる…いや、あるスジの X ファイル情報によると、ガス・グリソムは、まだ息のあるうちに冷凍保存されたらしいですよ、NASA によって。
 
それを、このミッションのために復活させるわけです―そして再び、あの宇宙服を着せてやる…(実は、そのためにこそ NASA が保管していた―という我ながら感動的なシナリオ)
 
余談
 
フレッド・ウォードは、最後はトミー・リー・ジョーンズの役回りですね、当然。
 
あれがガス・グリソムだとしたら―い、いかん、想像しただけで涙が…
 
 
その397  (2004/ 6/ 5
 
アームストロングの映画を鋭意製作中のはずのクリント・イーストウッド監督・主演の「スペースカウボーイ」、以前(どこだったか)ちょっと触れたことがありますけど、昨日 TV でやってましたね。
 
わたしら純正ライトスタッフ・ファンにとっては、とりわけエドワーズ時代の前フリが実に面白うございますな―完全に「ライトスタッフ」のパロディみたいなノリで。
 
これはパロディですよ、ギャグですよとイーストウッドが目配せしてくれてるのが、冒頭の ベル X- 2 ―ふざけたことに二人乗りです。(複座の練習機タイプってことか?)
 
しかも、いきなり1958年とテロップが出ますが、その頃は(実際は)とっくにスクラップになってたらしいし、わざと(あからさまに)似て非なるものにしてるんでしょう、あの X- 2 は。 (ですから、あれに目くじらを立ててはいけません、シャレなんですから)
 
今回、ふと気付いたのが― NASA が最初の宇宙飛行士を(いかにも思わせぶりに)発表するでしょ、イーストウッドら空軍のダイダロス組ではなしにチンパンジーを。
 
そのチンパンジーの名前が Mary Ann 、つまりレディースなんですね、この最初の宇宙飛行士は―これって、あのジェリー・コッブの匂いも(かすかながら)漂ってません?
 
 
その398
 
主人公(イーストウッド)がアームストロングの名前を出すセリフがありました―
 
The day Neil Armstrong set foot on the moon.
 
あれが人生最悪の日だった―あの日、自殺しようと考えたアメリカ人は俺くらいなもんだろ、って。(You know what the worst day of my life was? The day Neil Armstrong set foot on the moon. I was probably the only person in America who wanted to commit suicide that day.
 
ここに「スペースカウボーイ」の(即ち、イーストウッドの)スタンスといったものが如実に見てとれるじゃないですか、わたしら好みのスタンスが。
 
歳のことを突っ込まれて、あのグレン上院議員だってシャトルで飛んでる(Hell,you sent up Glenn, didn't you?)と反論するシーンもあるせいか、一般に「スペースカウボーイ」はグレンの 2 度目のフライトがヒントになったと思われがちですけど、イーストウッドは「ジョン・グレンには全く関係ない」と、これをあっさり(かつ、きっぱり)否定して―
 
宇宙計画が空軍から NASA に移った 50年代に、チャック・イェーガーと共に X- 1 X- 2 を飛ばしていた連中、その誰も宇宙には飛べなかった連中についての話だ(The Chuck Yaeger-type guys, the guys who did all that pioneering, going to the edge of space with the X-1 and X-2 rocket planes that they used to drop off of the bottom of a B-50. This is about guys from that generation who didn't get to go into the astronaut program because then it was turned over to NASA. And then they sent up monkeys first, and then they sent up younger people.
 
という旨の(わたしら純正ライトスタッフ・ファンの秘孔を突いた)しびれる解説をしてくれておりますよ。
 
 
参考
 
ハンセンの証言によると、アームストロングはイーストウッドとゴルフに付き合わせられた際、「ファースト・マン」の映画化の話に気乗りしなかったようで、どうやらイーストウッドも「スペースカウボーイ」ふうの作りにしようとしてたフシがあったらしく、もともとアームストロングと(イェーガー派の?)イーストウッドが意気投合するなんて思えんし、所詮まとまる話じゃなかった由―
 
The Truth About Neil ArmstrongSPACE.com's Expert Voices
 
Clint was interested in making a Warner Brothers movie based on the book. The next morning, Eastwood invited Neil and I to play a round of golf with him. As I headed to the golf carts, I saw Neil taking his bag of clubs off of Clint's cart and putting my bag in its place."What are you doing, Neil?" I said. "I figure Clint will have a lot more to talk to you about with the movie than he does with me," was Neil's reply. "I am sure that is not what Clint has in mind," I explained. "You need to be riding with Clint." Truth was, Neil could have cared less if a movie was ever made about his life. He knew that I cared and that's the only reason he had agreed to visit Eastwood. Not surprisingly,the two men didn't hit it off too well: Neil didn't like the violence in Clint's movies, and Clint apparently appreciated space cowboys more than he did real engineer-astronauts. (Eastwood gave up the film rights to Universal Studios, who last year also gave them up. Telling Neil's life story is just too nuanced for Hollywood, apparently.)