独り掲示板

ライトスタッフは名作です-2

独り言レス

【誰にともなしに、独り言レス―その2958
 
そんなピート・コンラッドは(栄えあるファースト・マンとなったアームストロングの後を受け)アポロ12 でサード・マンに甘んじるわけだが、例えば「人類、月に立つ」とかで(雷の直撃も何のその、ピンポイントの車庫入れ "Pete's Parking Lot" を披露して見せた)アポロ12 の痛快無比の月着陸ミッションを知れば、アポロ11(の「人類史上、最も危険なミッション」)との呆れるくらいのギャップありすぎ内容に笑うしかないだろうから、もしもアポロ11 がドジっていたなら「ファースト・マン」は間違いなく笑える映画になっていたところだったのになぁ。
 
関連レス―
 
その865 (2006/10/ 6
 
アポロ11 LM(イーグル)は言うまでもなく船長のアームストロングが操縦し、静かの海に着陸させた―まさにガス欠寸前で。(「人類、月に立つ」の描写では残り燃料殆んど 0 秒)[あくまで着陸用(着陸を中止しうるリミット)のガス欠、それでエンストするということではない]
 
これを肯定的に―さすがはアームストロング、ギリギリまで粘ってベストの着陸地点を見つけて成功させた―と捉えるか、逆に否定的に―やっぱりイマイチのアームストロング、ぐずぐずして危うく大失敗するところだった―と捉えるか、いずれにしても際どい操縦ぶりだったのは確かのようです。
 
アポロ11 のミッションは(何はともあれ)月に降りることが第一の要件で、無事に着陸しさえすれば(むろん予定地点はあるにはあったものの)イーグルがどこに舞い降りようと問わなかったんだろうから、曲がりなりにも成し遂げてみせたアームストロングのお手柄には違いない。
 
しかし、そのせいで(かどうかは知らないけれど)次のアポロ12 は定められた地点に降りるという(難易度アップの)条件付きミッションになり、船長のコンラッド LM(イントレピッド)を操縦して見事にピンポイント(サーベイヤー 3 から 600フィート)着陸をやってのけている。
 
そんなことも背景にあって、コンラッドは第一声で That may have been a small one for Neil, but it’s a long one for me. とアームストロングを茶化したのかもしれない。
 
 
その866
 
「人類、月に立つ」の Part 7 That's All There Is は「友情の絆 アポロ12」の邦題どおり、コンラッドCDR)、ゴードン(CMP)、ビーンLMP)の海軍クルーの和気藹々ぶりを描いたお笑い編で、前の Part 6 Mare Tranquilitatis(「アポロ11号月面着陸」)でアームストロング(CDR)、コリンズ(CMP)、オルドリン(LMP)の各人が全く ばらばらで、見るからに よそよそしかったのとは極めて対照的な作りになっている。 (←単にミッションの順番どおりにせよ、二つのエピソードを意図的に続けていると思う)
 
例えば、アームストロングとオルドリンが言い争いを始める雲行きになるとコリンズは「俺はもう寝るかな」と退散するシーンがあって、互いに仲間意識など希薄と言うより皆無の印象―実際、この 3 人は任務以外では没交渉で、電話を掛け合ったりもしなかったとか。
 
それに対し、アポロ12 の(最も結束が固いと自認する)クルーは例の 3 人お揃いのど派手な金色コルベットで、その篤き友情の絆を颯爽と(これ見よがしに)アピールするのであった…  We were the most close-knit of any crew that ever flew. Pete even got us matching gold Corvettes customized for our positions on the crew: CDR for commander, CMP for command module pilot, and LMP for me, the lunar module pilot. Those men were then and still are my best friends. (残念ながら、吹き替えではコルベットとは言わずに「スポーツカー」)