【誰にともなしに、独り言レス―その2891】
T-33 泥沼事件 関連レス―
その 770 (2005/10/12)
もっとも、パイロットの資質を云々するにも、どの程度のレベルにおいてなのかという問題はある―例えば、イェーガーはアームストロングをイマイチと評価していた。
それについては、原作にもイェーガーとアームストロングの爆笑エピソード(T-33 泥沼事件)がチラッと書いてあるけども、その 383~386の独り言のほうが(客観的にして自画自賛的に)読んで面白いし、しかも 原作には致命的な間違い(或いは誤訳?)があって―
去年のことアームストロングはスミス牧場の乾湖の湖底から X 15 を発進させる準備をしていた。 飛行テスト実施の責任者であるイエーガーは、長雨のため湖底はまだぬかっていて使えないと言った。 Armstrong had been preparing for an X-15 launch from the Smith's Ranch dry-lake bed last year when Yeager, who was director of flight test operations, told him the lake bed was still too muddy from the rains. (第15章 「高地砂漠」)[中公文庫]
となっている― 乾湖から X-15 を発進させる(launch from the Smith's Ranch dry-lake bed)… って、んなアホな。(←指摘するのもイヤになるが、ここでは X-15 を乾湖に着陸させる land on the Smith's Ranch dry-lake bed というのが正しい)
参考
今更 説明するまでもなく、X-15 は B-52 に吊り下げられて空中で発進する(X-15 launch from B-52 mothership)―乾湖から発進するなんて器用なマネは(イマイチのアームストロングじゃなくても)無理な相談なのであった。(←機首には車輪が付いてるけど、後ろは何とも頼りないソリ skid だし)