独り掲示板

ライトスタッフは名作です-2

独り言レス

【誰にともなしに、独り言レス―その3206】

 

カーペンターの eccentric(常軌を逸している―その3189参照)キャラ 関連―

 

その1055~1057

 

前レスは別に自慢してるのではなく(ま、してるけども)、わたしの印象(偏見)ではスコット・カーペンターの言動は何か変で、そもそものキャラからしてノーマル・ポジションを少々(250マイルばかり)逸脱してるということを(さらっと)指摘しているのであり、クリス・クラフトが激怒した(以来ずっと激怒し続けている)のは多分にカーペンターの変なキャラのせいじゃなかろうかとも思える。

 

例えば、こんなズレた話―

 

カーペンターが(大西洋に大ファールのスプラッシュダウンをしでかした後 カプセルのトップハッチから外に出て)救命いかだで呑気にリカバリーを待っていたら、不意に レスキュー(フロッグメン)が現われた―そこで、やおら非常食(a candy bar and some other high-energy food)を振る舞ってもてなそうとしたが、やんわり(昼を済ませたばかりだからと)断られた(I offered them some of my survival food. They said they weren't hungry.)… (←いったい誰が レスキューされてんだって話)

 

カーペンターは レスキューを(身びいき及び老齢による記憶の混乱か) three Navy SEALS などと証言しているけれど、正しくは(人数も所属も違っていて) two Air Force swimmers ―The pilot broke out his survival rations and offered some to the two Air Force swimmers, who declined the space food but drank some space water. (This New Ocean : A History of Project Mercury) (←TIME の記事 "Aurora 7. Do you read me?" では two Air Force paramedics )

 

参考 1

 

ぷかぷか(250マイルもズレまくって)浮かんでたカーペンターをレスキューした二人の所属は(海軍ではなく 空軍の) Air Rescue Service (at Hamilton Air Force Base)

 

NASA の公式レポートによれば、オーロラ7のスプラッシュダウンが 12:41 p.m.(e.s.t.) 40分後には捜索機がカーペンターを発見していて Search aircraft reported astronaut in liferaft attached to spacecraft.(that astronaut appeared to be comfortable.) 1:34 p.m.に Air Force SC-54 がレスキューを投下した The SC-54 descended to deploy pararescue team and auxiliary flotation collar.

 

それに気付いてなかった能天気 カーペンターは突然(文字通り)湧いて出たレスキューに驚いて(マヌケにも) "How did you get here?" と訊ねたとか。

 

参考 2

 

スプラッシュダウンの 1時間半後に Air Rescue Service の SA-16(飛行艇)がカーペンターの収容を打診したものの(The SA-16 reported sea condition satisfactory for landing and take off.)、海軍の横槍と言うか、結局(当初の計画に則って)海軍ヘリ HSS-2 が更に 1時間半後(つまり 3時間後)にカーペンターをピックアップ(空母イントレピッドにリカバリー)している。 (←この明らかに無駄な遅れは空軍 vs 海軍の伝統的なライバル意識 traditional rivalry between the Air Force and the Navy に起因するとして後で問題になった)

 

リカバリー・ヘリには Navy SEALS (←ちなみに、その年に創設されている)が搭乗していたらしく、そのせいでカーペンターは勘違いしてるのかもしれない。 (後年、レスキューの一人と奇遇にも出会ったという話までしてるのに… Then years and years and years later, I went to a meeting. Some people came in, and I stood up, and "Nice to meet you." This was two decades after that. This fellow shook hands and said, "We've met before." I said, "I'm sorry. I've forgotten. Where was it?" He said, "It was in the middle of the Atlantic Ocean," and he was one of the guys who had jumped out. ―Johnson Space Center Oral History  M. Scott Carpenter – 30 March 1998)