独り掲示板

ライトスタッフは名作です-2

独り言レス

【誰にともなしに、独り言レス―その3205】

 

その 510 (2004/11/18)

 

この "Godspeed, John Glenn" を「神の速度だ、ジョン・グレン」と意味不明の訳をしてるのを見かけるが、Godspeed は God spede(speid)で may God prosper you の意―ここでは旅の安全祈願(a prosperous journey)、グレンへのはなむけでしょ。

 

従って、この speed は(辞書にも古い意味として普通に載ってる)繁栄とか成功とか幸運(prosperity, success, good fortune)であって、いわゆるスピード(quickness、swiftness)では全然ありません。

 

と言いながらも、実は当のカーペンターが(ベタなりに)それをシャレてるようなことを申してはおりまして、つまりマーキュリー当時は何よりも肝心なのがスピード、それも誰も飛んだことのない速さ―それこそが成功のカギだったと。("If you can get that speed, you're home-free")

 

ゆえにカーペンターは I hope you get your speed の意味を含めて Godspeed と言うことを思いついた… (って、後付けに決まってましょうね、あの philosophical なカーペンターのことだから―その3189 参照)

 

ま、何にしても「神の速度だ、ジョン・グレン」なる珍訳が、このカーペンターの(取って付けたような)講釈を踏まえた上でのシャレなのだとしたら…なんてあるわけないか。

 

 

※ カーペンターの文学的(或いは philosophical)な後付け癖の一例

 

その 1054

 

スコット・カーペンターのマーキュリー・ミッション(MA-7)のカプセルは自身によって「オーロラ7」(Aurora7)と名付けられた。

 

文学的に熟慮されたらしい高尚な講釈―

 

その 275~276  (2004/ 1/18)

 

スコット・カーペンターは、right stuff ならぬ write stuff の持ち主だと言われておりますね。

 

「海底の戦場」 The Steel Albatross (及び、その続編の Deep Flight )なる歴とした小説を執筆されてるくらいだから。

 

だけあって、熟慮されたらしいカプセル命名の理由もなかなか高尚にして文学的(要するに意味不明 ≒ philosophical?)です。

 

カーペンターは、オープンな仕方で皆のために遂行されてるマーキュリー計画を a light in the sky と喩えてるんですが、それがどうして Aurora になるのか、わたしには解らない―何だかオーロラ(northern lights)って、光に喩えるには微妙に暗いでしょ?

 

同時に、the dawn of a new age (新時代の夜明け)を意味させてもいると言うけど、あんた(オーロラ7)は、やっと 4 番目だろ…とっくに夜は明けてんじゃないの?

 

どうも、無理くり文学的に熟慮されたような感じ…

 

はともかく、この(ご本人が言い張る)ワケ解らん説明は無視して、凄~く解りやすいカプセル命名の本当の(と、わたしには思われる)理由をお教え致しましょう―

 

実は、コロラド(Boulder)の生まれ育った地(通り)が、まさしく―

 

on the corner of Aurora Avenue and Seventh Street in Boulder, Colorado

 

つまり、カーペンターの故郷の地名こそ、まんま「オーロラ7」Aurora7 なのでありますよ―笑っちゃうでしょ、どんぴしゃすぎて。

 

いくらカーペンターが(しらばくれて)勿体ぶった理由付けをしても、古くからの地元の住人には先刻お見通しやろね―そら、あんたが住んでたとこやないかって。

 

 と憶測で(いつもながらの思い込みで)書いてますが、あれこれ覗いてたらカーペンターが卒業した(と学歴詐称した)コロラド大学(University of Colorado at Boulder)のページに以下の(ゆるぎない)断定記事―

 

Carpenter's childhood home on Aurora Avenue and 7th Street in Boulder. He named his flight capsule Aurora 7 after his boyhood home address.

 

やっぱり、これが真相なんだろうと思われる。

 

なのに、カーペンターは(しらばくれて)これを単なる偶然の一致(It was just a coincidence)で片付けてるんですよ―さすが philosophical…(呆然)

 

 ※ Kris Stoever (daughter and biographer) の(さもありなん的)証言―

 

The childhood connection, for my father, with Aurora and Seven is indelible and indisputable. Even more indelible for my father was the sight of celestial or other mysterious visual phenomena — he loves the numinous. It fires his considerable imagination.