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独り言レス

【誰にともなしに、独り言レス―その2949
 
「人類史上、最も危険なミッション」って、まるでアポロ11 が一か八かの無謀な賭けだったみたいに煽られても、そこに至るまでのプロセスを完全に無視(或いは、無知なのか?)してはいけません。
 
アポロ11 はアポロ10 の入念なリハーサルがあってこその(ちゃんとステップを踏んだ)ミッションだったんですから。
 
関連レス―
 
その371  (2004/ 5/ 1
 
アポロ13 のニックネーム(コールサイン)は、(映画で耳に馴染んでますけど)司令船がオデッセイで月着陸船がアクエリアスでした。
 
アポロ11 はコロンビアとイーグルですね。
 
まあ、いかにも体裁のいいニックネームなんですが、アポロ11 以降の実際に月に着陸するミッションの場合は、NASA も世間体を考えて気を遣ってるようです。
 
月着陸(アポロ11)の dress rehearsal (舞台稽古と言うか、本番直前の総稽古)と称されたアポロ10、このクルーは見るからに粒ぞろいで、トム・スタフォード船長、ジョン・ヤング司令船パイロット、ジーン・サーナン着陸船パイロットという充実したメンバーでした。(ヤングは後にアポロ16 の、サーナンはアポロ17 の船長さんとして、それぞれ月に降り立つ)
 
NASA の意向ではなしに、宇宙飛行士自身が宇宙船に(本心では)どんな名前を付けたがっていたか、そのことがよく解るニックネームが付いておりますよ、このアポロ10 には―
 
司令船がチャーリー・ブラウンで、月着陸船がスヌーピーでしたから。
 
余談
 
もっともスヌーピーは、それ以前から NASA のマスコットと言うか、宇宙計画のシンボルみたいなキャラクターでしたので、スタフォードらも別にふざけてるだけでもないんでしょう―が、司令船のチャーリー・ブラウンは、ヤングが 100% ふざけて(そう呼んで)付けたらしい。
 
参考
 
ウォリー・シラーは、アポロで最初の有人ミッションとなったアポロ 7 をフェニックス Phoenix と呼びたかったとか。
 
火の犠牲となったアポロ 1、その灰の中から再び蘇ったアポロ 7 ―まさしくフェニックスのイメージが重なって、むしろ辛いネーミングではあります。
 
 
その400  (2004/ 6/ 8
 
ここらでアポロ11 に関する、例の(とんでも系の)話をしときましょうか―ほんとは、したくないけど。
 
アポロ計画では、各々のミッションごとに(素人にも解りやすい)段階を踏んでることが解りますよね、わたしら素人にも。
 
ざっと見てみると、アポロ 7 で宇宙船のテスト、アポロ 8 で月まで飛んで、アポロ 9 で月着陸船のテスト、そしてアポロ10 で月に着陸寸前までの dress rehearsal といった具合。
 
そもそもから考えれば、マーキュリーにおいて一人乗りの宇宙船で丸一日以上の地球軌道飛行を達成、ジェミニにおいて二人乗り宇宙船で長時間飛行とランデブー・ドッキングの成功―と、その着実な基礎固めがあった上でのアポロ 7 10 のひとつひとつのステップだったと言えましょう。
 
従って、この宇宙開発プロジェクトの(マーキュリー発足から10 年にも及ぶ)長期的なスパンを鑑みるなら、アポロ11 という歴史的ミッションこそ、その累々と重ねられてきた実績の(まさに)集大成として位置付けられなければなりませんね。
 
しかるに、それまでの大いなる流れを(知ってか知らずか)一切無視して、いわば単発的にアポロ11 だけを取り出し(何がおかしい、かにが怪しいと論い)それをフェイクだのギミックだのとする視野狭窄的な主張が巷間いまだに蔓延ってるようにも見受けられるのが、どうにも不思議にして不可解でしょうがない―というのが、この件に関する(訊かれもしてない)わたしの率直な感想でありますよ。
 
 
その970
 
以下、あやふやな想像(←確たるウラが取れてないので)―
 
アポロ13 1970 4月に打ち上げられたが、当初(アポロ10 終了時)のスケジュールではアポロ111213 までは 1969年内に予定されていたようにあることからすると、アポロ13 はアポロ1112 が立て続けに失敗した場合のケネディの公約(60年代中に月に行くよ~ん宣言)を守る最後の砦と位置付けられていたのかもしれない。
 
だとするなら、アポロ10 のバックアップだったゴードン・クーパーが(ローテーションどおり)アポロ13 を飛ぶというセンは(どう逆立ちしても)ない―たとえクーパーが(スレイトン或いは NASA の評価とは違って本人が信じるように)月ミッションに不適格じゃなかったとしても、より遥かに適任の人材が幾らでも控えてたのだから。
 
仮にアポロ1112 が失敗した場合、最後の砦たるクルーの筆頭候補は(個人の意向はどうであれ)アポロ10 のトム・スタフォード、ジョン・ヤングジーン・サーナン組で決まり―何しろ、このクルーは余裕で(それこそ月着陸寸前までの―ウソかホントか、その気になれば着陸できたが月から打ち上げて戻る燃料を積んでなかったので降りなかっただけだという)完璧なドレス・リハーサルを実際にやってのけてる。
 
そして次善の策として、アポロ11 のバックアップだったジム・ラヴェル(←アポロ 8 で月軌道を飛んだ)をアポロ14 からアポロ13 に繰り上げる、ではなかったか―このシフトがまさにシェパードの強引な割り込みに対する NASA の処置に他ならないことに気付かされるが、どうでしょう?
 
そう考えれば、アポロ13 のコマンドが結局(クーパーでもシェパードでもなく)ジム・ラヴェルに落ち着いたことに何ら不思議はない。(仮にラヴェルがダメでもマクディビットという切り札もあるのでアポロ13 にクーパーの出る幕は全然なかったはず)