【誰にともなしに、独り言レス―その2943】
その1338―
「デイヴ・スコット物語:Falcon feather」サブタイトルは隼の羽―むろんスコットのアポロ15 のイメージですね。
その885
羽根は隼(ファルコン)のもので当然 LM のニックネーム Falcon に因んで(とスコットは言って)いるが、3 人のクルーがフライト前に Air Force Academy で撮った写真に(そこのペットだった)隼も一緒に写っていて、どうやらその羽根を(こっそりかどうかは不明ながら)ついでに失敬したものらしい。
だから逆に、もともと月着陸船のファルコンが Air Force Academy のマスコットの隼に因んでいると見るべきでしょう。
※ 聞くところによると スコットはアカデミーの知人から隼の羽を頂戴したようで、その隼(ソウゲンハヤブサ)の名前はハンガリーとか。(A feather of one of the Academy's prairie falcons,"Hungary," was carried to the moon aboard Apollo XV by Colonel David R. Scott.)
その1339―
「デイヴ・スコット物語」は二部構成―二人の師(mentor)がスコットに絡む。
その1020
ならば「人類、月に立つ」のデヴィッド・クレノンは何者なのかと言うと、「ライトスタッフ」の大筋 >イェーガーからホットドッグへのライトスタッフの系譜、この文脈(ホットドッグとイェーガーの関係)を「人類、月に立つ」に投影して見るなら、デイヴ・スコットがホットドッグで、シルバー教授はイェーガーに相当する―つまり、基本的な構図が重なっていて、「人類、月に立つ」のデヴィッド・クレノンは「ライトスタッフ」のイェーガーと同じ立ち位置にあることが明快かつ容易に了解できる。
要するに「デイヴ・スコット物語」=「ライトスタッフ」(前半)+「人類、月に立つ」(後半)であって、むしろスコットは(主人公とは言え)イェーガーとシルバー教授という両軸を liaison する(この二人を重ね描くための)中間項的な(その意味では中心的な)役回りとなろう。
その1340―
従って、後半の展開は―
アポロ15 から帰還しエドワーズを訪れたスコットを不意に呼び止める声
"Hey, Colonel―"
"Yes, sir."
" You got any Beemans?"
" I might have me a stick, sir."
"Think I see a plane over here with my name on it."
" Now you're talking, sir."
F-104 (two seat trainer)に搭乗した二人、操縦席のイェーガーがガムを噛みながら―
"OK. let's go."
てな感じが( "Son of The Right Stuff - 2" みたいで)よろしいでしょう。