独り掲示板

ライトスタッフは名作です-2

独り言レス

【誰にともなしに、独り言レス―その2935
 
学歴問題(4. Have a bachelor's degree in engineering or equivalent.)はイェーガーについて語られるのが常なのですが、わたしはジョン・グレン NASA に依怙贔屓されていると邪推してるゆえ、むしろグレンの学歴に注目させられました。
 
関連レス―
 
その1048
 
イェーガーは学歴がなかったので NASA の宇宙飛行士になれなかったと決まり文句のように言われるけれど、正確には(微妙にして決定的に違うのは)もともとイェーガー自身が要件を満たさないのを自覚していて、ハナから宇宙飛行士になる気など起こさなかったらしい。
 
インタビューで「マーキュリー7に選ばれなくてがっかりしたか?」(Were you disappointed not to be chosen as one of the Mercury Seven?)と訊かれたイェーガーは(アホかとばかりに)―
 
The requirement to get into the spaceprogram was to have a degree, preferably engineering, math or one of the sciences. I only had a high school education. I didn't give it a thought. I couldn't care less about it because to me it wasn't flying, it was riding in capsules.
 
と応えていて、つまり必要とされる学位もないことだし、宇宙飛行たってカプセルに riding するだけなので(筋金入りのテストパイロットたる者から見りゃ)それこそ乗り気にならない―といったスタンスだったのが窺える。
 
なので、エドワーズ(パンチョの店)を訪れた凸凹リクルータ・コンビに「イェーガーは大卒じゃないからダメだ」と切り捨てられるシーンは完全な作り話で(何度も書いてるように)そもそも、あの頃イェーガーはエドワーズにいなかった―"Number one, when the space program started in 1959, I left Edwards in '54. " (←わたしの印象では学歴があろうとなかろうと、そして本人の意向と所在がどうであれ、決してイェーガーは選ばれなかったと思う)
 
 
その215  (2003/11/29
 
アイゼンハウアーがそうしたかどうかはともかく、ジョン・グレンが特別の計らいでもって取り立てられているのは確かです。
 
ジョン・グレンが他の 6 人に比べても、非常に優れた資質の持ち主であったことを認めたにせよ、わたしに言わせれば、NASA は彼をえこ贔屓している―これは明らかです。
 
最初に「何の根拠もない、ただの妄想・邪推の類」と申し上げましたが、この点に関しては、実は根拠らしきものがあるにはあるんですよ。
 
それは、誰も今更とやかく言わないだけで、とっくに周知のことのようでありますが―
 
ジョン・グレンには宇宙飛行士になるべく学歴がなかった
 
という事実。
 
彼には学歴がなかった―最高のパイロットだったイェーガーが、そのために失格とされたはずの学歴が、あのジョン・グレンにもなかったんです。
 
 
その216
 
John Glenn を検索すると、もちろん膨大な数のページがヒットしますが、わたしがその相当数の biographical data を見た限りでは―
 
必要だとされた学歴、即ち Bachelor of Science degree for Engineering を当時「既に」取っていたという旨の記述があるのは、わずかにふたつだけでした。
 
その例外的な各々のページには、1942年に大学で学位を受けた後(after receiving)、或いは学位を受けて卒業し(graduated with a Science degree)、そして海軍航空隊の候補生か何かから海兵隊に入ったと、はっきり明記してあります。
 
ん~何だかなぁ… 断言はできませんけど(自分でウラを取ったわけではないので)、これは間違いだと思いますね、わたしは。
 
きっぱりと、「当時のジョン・グレンには学歴がなかった」とか「学位を受ける前に大学を去った」(もちろん戦争のため)としている複数のページがあるということもさることながら、その辺については殆んどのページの記述が、いかにも曖昧にして巧妙な、何とも胡散臭い書き方をしているというのが、むしろその理由であります。