独り掲示板

ライトスタッフは名作です-2

独り言レス

【誰にともなしに、独り言レス―その3163】

 

さて、こうやって色々調べてみると、いっそ「ライトスタッフ」とは別の「ジャッキー・コクラン物語」が見てみたいという気に段々なってくるのは、わたし一人ではありますまい。(と思いたい)

 

内容的には、もちろんコクランを主人公にして、そこにイェーガーとマーキュリー(7 と 13)を絡ませる―という作りにすると、構成上の問題は全然ないし、裏ライトスタッフにまつわる面白いエピソードが盛り込めるんじゃないかと。

 

その場合は「ライトスタッフ」のリメイクじゃないので、原題は The Right Stuff ではなく The Aviatrix あたりか―

 

The Aviatrix ― 飛行士 aviator の女性形ですね、aviatrix は。

 

邦題は(このままカタカナで「ジ・エイヴィエイトリクス」なんてのは言いにくいから)何か適当につけて、サブタイトルを「消されたライト・スタッフ」とか何とか軽くボケて、内容がライトスタッフ外伝(裏ライトスタッフの話)であることを示せばよろしい。

 

 

まずは、いきなりジャッキー・コクランが F-86 で音速を突破するシーンから入りたいでしょ、やっぱり。

 

チェイスは若きチャック・イェーガー。(だいたい 2 時間半くらいの尺で、その半分は顔を出してもらいますか、イェーガーには)

 

そしてオープニングタイトルの後、幼い頃のコクランをちょこっと流す。(彼女は自分でみなしごだったと語っていて、自分がいつ生まれたかをはっきりとは知らなかったとされる―名前も自分で好きなように付け替えたもの)

 

それから一気にフロイド・オドラムと出逢って aviatrix になり、片っ端からエア・レースを荒らしてまわって、ライバルのアメリア・エアハートとも近しくなる頃の話に。

 

そうやって前フリしておいてから、第 2 次大戦中の WASP 時代、どこかの基地に B-26 をフェリーした時に(史実には反するが)そこで(ヨーロッパ戦線に発とうとする)若きイェーガーと知り合い、意気投合する―

 

で、冒頭の F-86 のシーンに戻る、てな感じで如何か?

 

 

1959年、折りしもマーキュリー7が発表された直後、コクランはイェーガーとの爆笑モスクワ珍道中の際に、ソ連の女性コスモノート計画に触発されて(←これも史実に反するが)マーキュリー13 の立ち上げを決意―

 

そうなると、かつてコクランとイェーガーに群がってたゾウムシ連中は、いつしかマーキュリー7に乗り換わり、更には今やマーキュリー13 の尻を追っかけまわすパパラッチと化していよう。

 

悉く反目しあうマーキュリー7とマーキュリー13、コクランにかかればジョン・グレンもかたなしで、「あんたみたいなイェーガーの足元にも及ばない pudknocker が宇宙飛行士に選ばれるなんて、ちゃんちゃらおかしいわね―学歴もごまかしてるくせに」とけちょんけちょんに言われて、ぐぅの音も出ない。

 

ジェリー・コッブとはホットドッグにやり合ってもらって―ホットドッグはエドワーズでコクランに「ひよっこ」扱いされ(イェーガーの目の前で)ぎゃふんと言わされるシーンを先に入れとく。

 

NASA はリバティベルの事故(←ガス・グリソムが何もしないのにハッチが勝手に吹っ飛ぶ映像を明確に挟む)に託けて(やはりレディースには危険だとか何とか言いつくろって)内心やっかいに思っていたマーキュリー13 のプログラム中止を(ここぞとばかりに)勧告―

 

宙に浮いたかたちのマーキュリー13 に見切りをつけたコクランは、それでも(憂さ晴らしにと) T-38 をかっ飛ばして、さばさばしたもんです―チェイスは、もちろんイェーガー。

 

茶番じみた公聴会で(ジョーク混じりに)芝居がかった証言をして(傍聴していた)議員連中から握手とサインを求められるジョン・グレンに、コクランが一言―

 

「あんたは転職すべきよ―パイロット(pilot)なんかより政治家(politico)に向いてんじゃない?」

 

ホットドッグが見事フェイス7で戻ってきた後のインタビューに応えて―

 

「このフライトばっかりは、ジェリー(コッブ)だろうと誰だろうと、女じゃ絶対無事には帰ってこれなかっただろうな―いや、一人だけ、あの人なら…」

 

そしてラストシーン―

 

「Widowmaker なんて笑わせるわ」とばかりに F-104 でマッハ 2 を記録するコクランと、チェイスのイェーガーとのランデブー・フライト―大空に展開されるスターファイターズのアクロバット妙技をたっぷり堪能させてもらって、エンドタイトルへ…

 

(音楽については、何かオリジナルのテーマ曲にして、随所にチャイコフスキーのバイオリン協奏曲を流すのも、また一興か)

 

 

てなわけで、いい加減(妄想三昧の)マーキュリー13 ネタは、何のまとまりもないまま、これにて(ひとまずは)幕引き―