独り掲示板

ライトスタッフは名作です-2

独り言レス

【誰にともなしに、独り言レス―その2932
 
その289
 
そして翌 1961年に、top women pilots のなかから更に12人が厳選されます。
 
ここに、ジェリー・コッブ以下 13名の Lovelace Women と呼ばれた女性宇宙飛行士候補生―
 
即ち、Mercury 13 が誕生するわけですね。
 
ま、裏ライトスタッフとでも言うか、この13人のレディースたちは(表の7人に負けず劣らずの)正しい資質を備えていたことに加えて、言わば根本的なアドバンテージを持ってたんですよ―
 
マーキュリーでは、カプセルそのものの大きさ(並びにロケットのパワー)からして、パイロットは身長 5フィート11インチ(かつ体重 180ポンド)以下という体格上の制限がありましたが、レディースは(chimp ほどではないにしろ)一般的に小さいという点で、表のアスホールどもより優れていた―少なくとも、窮屈なカプセルの出入りには好都合だったと言えましょうから。
 
 
その290
 
もっとも、局所的なサイズを考えた時には一概にそうとも言えないのかもしれません。
 
カプセルの頭のほうから脱出する場合のことを思えば、レディース特有の局所的な(即ち、尻まわりの)サイズが著しく不利に働く状況を容易にイメージできるからであります。(むろん、スコット・カーペンターよりも小さければ何も問題はないが)
 
それに、全体的なサイズから見ても(マーキュリーのカプセルの側に立つジェリー・コッブの写真があります)、ガス・グリソムという極端な事例と比較するならば、さほどの差異は認められないんじゃないかという気もしますし、逆に、マイナスにサバ読んで身長を低く偽ってたジョン・グレン(←実際は 6 フィートあったらしい)の存在にも、何やら虚しいものを感じさせられます。
 
ですから、単に小柄だということは、それだけでは(根本的ではあっても)言われるほど決定的なアドバンテージとはなりえなかったんじゃないですかね―
 
事実、Mercury 13 のプログラムは、1962年には早くも頓挫してしまうんですよ、残念ながら。
 
 
その504  (2004/11/ 9
 
TV で「ディープ・インパクト」をやってました―NASA のフライト・ディレクターか何かにカートウッド・スミスが扮しております。(←むろん悪者じゃありません)
 
これを見ると、STS-95 のシーンのジョン・グレンカートウッド・スミスでもいいかなと―フレンドシップ7の頃は、若ハゲ(たって、既に 40 のおっさんだった)のそっくりさん(←グレンのじゃなくてスミスの)を使って。
 
つまり、「スペースカウボーイ」でイーストウッドが使った手法ですね―エドワーズで ベル X-2(に似て非なるもの)を飛ばしてる頃は、若いそっくりさんだったでしょ、あれですよ。
 
と言っても「ジョン・グレン物語」は、あくまでもマーキュリーの頃の話がメインなので(歳とってからのカートウッド・スミスよりも)若くてクリーンなイメージのそっくりさんのほうが(選考においては)優先されるわけですけど。
 
参考
 
カートウッド・スミスは意外と背が高くて 6フィート1インチ ―従って(マーキュリーの基準では)身体検査の段階でハネられてしまいますが、どっこいジョン・グレンも(どっかで書きましたように)実際は 6フィートあったのを低くサバ読んでた(←公称 5フィート10 1/2インチ)らしいんで、むしろ本物ぽくてよろしいんじゃないですか。 (ちなみに、エド・ハリス 5フィート9インチ ―いかにも表向きミスター・クリーンマリーンらしく、「ライトスタッフ」では100 ジョン・グレンそのものでありました)
 
 
その688 (2005/ 7/21
 
ジョン・グレンの身長が公称の 5フィート10 1/2インチではなく 6 フィートあったというのは単なる憶測ではなくて、海軍航空医療記録か何かではそうなってるとの証言がある―とすると、そのデータは少なくとも 110名をリストアップする際には無視され、なおかつ面接での目測をもパスしたか、実測してみたら 6 フィートなかった(←ウソかホントか、グレンは重い本を頭に載せて背を縮めようとしてたらしく、その涙ぐましい努力の成果?)ということなんでしょうか。
 
マーキュリー7の写真を見る限りでは、5フィート10インチのスレイトンやカーペンターより高そうではあるけども、5フィート11インチのシェパードとは同じくらいか―といった感じで、はっきりとは分からない…
 
ともかく、もしも本当にグレンが 6 フィートあるにも拘らず、それが不問に付されたのだとしたら(学歴詐称の件よりも)強い論拠になりうるかもしれない―即ち、最初から NASA ジョン・グレンをえこ贔屓していたことの歴然たる証だと。
 
追記 選考する前から NASA ジョン・グレンを採用するつもりなら、条件(クリテリア)をジョン・グレンに見合うよう(例えば身長 6フィート以内とか)に設定するはずだし、カプセルの大きさに基づいて割り出されたという前提からすれば、その現実的な制約を満たしていないはずがない―という当然の疑義は確かにあるでしょうが、そこが NASA のいい加減さなのでは…