独り掲示板

ライトスタッフは名作です-2

独り言レス

【誰にともなしに、独り言レス―その3508】

 

“First Pilot” のオープニングは凡庸(ベタ)に Pearl Harbor から始まったりしませんで、ウェルチの P-40 が勇猛果敢に Zero を撃墜するなんて(眉唾?)シーンは趣味が悪すぎて使えないし、全然そこじゃないから、ここでのテーマは。

 

Pearl Harbor からではなく、Pearl Harbor Hero のウェルチが(許可なく without proper authorization 勝手に出撃 take off したゆえ)Medal of Honor(the highest military award)の受勲資格なしと(指揮命令系統を無視された石頭に)判断され、結局 Distinguished Service Cross(the second-highest U.S. Army medal)にランクダウンした経緯から始まる。

 

ただし、相方(?)の Kenneth Taylor の P-40 に攻撃せんとする敵機めがけてウェルチが急降下(dive)して救った(らしい場面が ‟Tora! Tora! Tora!” にある)ことを回想的にオーバーラップさせて、あざとくウェルチの dive 中毒(dive しなきゃ気が済まない強迫症)を示してはおく。(後の XP-86 と F-100A で「ライトスタッフ」式 前フリ印象操作~イメージの繰り返し構成ですね)

 

あ、Medal of Honor名誉勲章)と言や、思い浮かぶのが "Black Hawk Down" で鮮烈に描かれる二人の Delta Force snipers―

 

その3046再掲―

 

ブラックホーク・ダウン」を見てる時に、当然サム・シェパードからの連想で、最初から無意識のうちにもライトスタッフという言葉は浮かんでたんでしょうけど、わたしがはっきりと意識したのは、ヘリで待機していた 2 名のデルタフォース(ゲイリー・ゴードン、ランディ・シュガート)が墜落したブラックホーク(スーパー64)の救出を申し出るシーンであります。

 

彼らは「絶対に仲間を見捨てない」という軍規に従ってそうしたわけではなく(←ここ重要)、ましてや馬鹿げた命令をされたわけでもない―むしろ、指揮官のガリソン少将(サム・シェパード)が制止しようとしているのにも拘らず、あのふたりのデルタ隊員は、あの最悪の状況で最善と考えられるミッションを、何のためらいもなく自らに課している…自ら志願して、自らの意志で。(←ここ更に重要)

 

パンチョの店に入る時の凸凹リクルータ・コンビのやりとりを思い出してください―

 

ライトスタッフとは勇気とかヒロイズムのことか?

 

いや、それ以上のものだ…

 

わたしは、ライトスタッフとは何か? という問いに対する答えを、ひょっとして当の「ライトスタッフ」のなかでは明確には見出せなかったかもしれない不幸な人に、「ブラックホーク・ダウン」のあのシーンに、その答えをはっきりと見ることができると訴えたい気がする―そう、単なる勇気とかヒロイズムのことではない。

 

あれこそが、ライトスタッフだと。

 

※ Master Sergeant Gary Gordon と Sergeant First Class Randall Shughart は死後に Medal of Honor を受章(1994)