独り掲示板

ライトスタッフは名作です-2

独り言レス

【誰にともなしに、独り言レス―その3504】

 

イェーガーの F-100 は不安定(directionally unstable)でコントロールできない(the flight control system isn’t worth a damn)というマジな忠告に耳を貸さず、そりゃ大げさ(too critical)で重箱の隅(nit-picking)だと甘~くタカをくくったウェルチ(ら civilian test pilots)のセールストーク(sales routine)に乗った North American は結局 F-100 をリコール(不具合の修正・改善)する羽目になって破産しそうだった(Had they listened to us, they wouldn’t have had a problem, but they listened to their civilian test pilots.)―と、達人イェーガーは(ザマァと)仰っております。

 

とにかくイェーガーにかかると civilian なんぞボロカスで―

 

They didn’t fly in formation and they didn’t know anything about stability.

 

ろくに編隊も組めないてのは口癖の枕詞で(その2916参照)、連中は何~も分かっとらんというスタンスだから、ウェルチが何をやらかそうと鼻でフンてなもんだったか。

 

ライトスタッフ」に登場するイェーガーの音速突破のライバルは Bell のスリック・グッドリン(その2921~2参照)と NACA のスコット・クロスフィールドの二人だけ。

 

まだ映画の演出としてなら(スルーも)理解できるが、トム・ウルフの原作からしてジョージ・ウェルチについて何~も触れてないのは(苟もノンフィクションを謳うのなら)偶然とか他意はないとかの言い訳では済まないと(もや~っとした闇を)感じるけど。(ウェルチはパンチョの店に滞在していて目立ちまくていたはずなのに不自然すぎでしょ―その3076参照)

 

25 May 1953、ウェルチはF-100(YF-100A)の初フライトで Mach 1.04(or 1.05)を公式に記録する―もちろん(ストレート勝負の)in level flight で。

 

従って、ウェルチは in a dive(Sabre)での the first が永久に暫定一位的な扱いしかされないとしても、in level flightで supersonic jet fighter(Super Sabre)を飛ばした the first であるという紛れもない事実(公認記録)を見るなら、エドワーズのテストパイロット(のライトスタッフ)を語る上でスルーできないどころか大いに興味をそそられるキャラだったのは間違いないのだが。

 

ま、ウェルチは所詮(トム・ウルフ語で謂うところの)ライトスタッフではなかった(対象外だった)てことですか…(その3077参照)