独り掲示板

ライトスタッフは名作です-2

独り言レス

【誰にともなしに、独り言レス―その3502】

 

Beamont の the first British pilot to reach the speed of sound てな一般的な肩書は a visiting British pilot としてミューロックでやった XP-86 の超音速ダイブを(渋々にでも)認めちゃった称号であり、それは即ち J35-powered XP-86 の超音速パワー(あるよォ)を前提としてるのであって、その fly at Mach 1 のハウツー(what to do and how to do it)がウェルチの手ほどきだとしたら、当然ウェルチの J35-powered XP-86 超音速ダイブ(を以前やったことがある)も前提されている。

 

たとえインタビュー証言は anecdotal だとしても、Beamont の超音速ダイブを認めるのであれば、同時にウェルチの J35-powered XP-86 超音速ダイブも認められなければならない。

 

Beamont はウェルチが XP-86 でイェーガーより先に achieved Mach 1 したと主張され、自身(this Brit Beamont)が May 1948 に(ウェルチと同じく許可なしに)それをやった事実を an interesting story と語って、まことに興味深い話を披歴してくれてるのである。

 

この Beamont の機上の現実(の空中)論に目を向けるなら、否定派の非力な J35 じゃ音速突破は不可能だとする主張が机上の空論にすぎないことが(少なくとも、わたしには)了解できますね。(その3492参照)

 

そう言や、5年後の May 1953 ジャッキー・コクランが F-86(Canadair Sabre)で音速突破した the first woman pilot になっていて(もちろんイェーガーが side by side のトレーナー/チェイス―その3160参照)、F-86 は(XP-86 prototype の J35 から)J47 にアップグレードされたが、コクランが(エドワーズでは civilian/woman pilot は軍用機を使えないところを旦那のフロイド・オドラムの圧倒的なコネ/スポンサー力で Canadair の一時的 consultant/advisor に成り果せ、カナダ空軍からのレンタルという体で)飛ばした Sabre Mk.3 は更にパワーアップした Orenda(3)エンジン、この Orenda-powered Canadair Sabre でも(正々堂々の level flight じゃなく)やはりダイブでの超音速(supersonic in a dive)だった。

 

要するに、エンジンが J35 だろうと J47 だろうと Orenda だろうと Sabre が音速突破するにはパワーダイブが必須のハウツーであって、その自家薬籠中の技(ノウハウ)をウェルチは(a visiting British pilot の)Beamont に(唆したとかプッシュしたわけではなく)適切なブリーフィング(a very good briefing)をしたのである―それも許可されないんだろうけどなと承知の上で。(I don't think the authorities gave us the authority to tell you to do it.)

 

ちなみに、Sabre の後継 F-100 Super Sabre(J57 turbojet engine)が最初の(ダイブなんかしなくても)level flight での超音速可能戦闘機(the first U.S. Air Force fighter capable of supersonic speed in level flight)で、超音速の戦闘モードを維持して(ビューンと)飛べるって謳い文句です。

 

が、ウェルチは Columbus Day 1954 に(全くもって何の因果か)この F-100A で墜落死している―超音速に必要ないはずのダイブ・テスト(dive testing at Mach 1.55)をやっていて(inertial roll coupling で)あえなく空中分解したもよう。(その3455参照)