独り掲示板

ライトスタッフは名作です-2

独り言レス

【誰にともなしに、独り言レス―その3492】

 

ゆる~い茶飲み話ではあっても、あくまで合理性を弁えた(ぐだぐだ風味のない)ゆるさを醸し出したいので、これを逆にウェルチ否定論について言うと、ウェルチ本人が公然とは何ら主張したりもしていない(のでフェイクだ)とするのは何~の意味もなくて、XP-86 のフライトテストで御法度の超音速ダイブをやらかしたよ~んなんてアホみたいに自慢して(掟破りはノースアメリカンの空軍との高額契約をフイにしてしまうのに)言いふらさないでしょ、誰だって―な(いくらでも説明のつく)ことは何~の根拠にもなりません。(その3074参照)

 

反対派の(唯一?)有意味な否定論拠はウェルチの XP-86 のエンジン J35(General Electric J35-C-3 jet engine)には超音速のパワーがない(のでフェイクだ)という単純明快な技術理論―

 

いくらウェルチが(イキって)超音速を狙おうと J35 じゃ所詮 Mach 0.93 辺りが限界だったと記録(the official Air Force records)されていて、どうあがいてもウェルチの(パワーアップされる前の)XP-86 は根本的に超音速能力などなかったのが実態であって、例えばイェーガー(X-1)のチェイス(バックアップ)だったボブ・フーバー(その3076参照)も同様に否定し、どころかウェルチが超音速ダイブをやったと言われる日は XP-86 は修理中で飛んでないと(トんでもないことを)仰ってるようです。(landing gear の故障で超音速ダイブは無理だったとされる件なのか、airspeed indicator の不具合を指しての異議申し立てか、とにかく飛んではいるんだし…)

 

ちゃぶ台返し的な反論は無視するとして、J35 の超音速能力(の有無)については乱暴にして安直な言い方をするなら(それって)単なる机上の空論ですね、暴言の極みですけど―対し、ウェルチの主張は機上の現実(の空中)論であって、ウェルチは実際の空で J35-powered XP-86 の超音速ダイブをやってのけ、リアルな "Mach jump" 現象を結果報告的に証言している。

 

非力な J35 エンジンにはウェルチとて不満たらたらだったらしいので、当然それを承知の上(計算尽く)で超音速ダイブを敢行し、狙いどおりソニック・ブームを地上のパンチョの店(Happy Bottom Riding Club)に轟かせてみせた。

 

これを事実と認める限り(あからさまな論点先取りになるが)J35 の超音速能力云々は(エンジニアリング上の)ただの想定、なるほどフライトテスト時は Mach 0.93 止まりだったにしても(それで理論を検証したことにはなりえない)非現実的な否定論拠にすぎない。

 

むしろ基本的に XP-86 のフライトテストは契約上かつ表面上 Mach 1 を超えない(超音速の波風を立てない)よう表向き忖度した速度域(maximum Mach 1.0 limit の体)でやっていたというのが(闇の)実態だろうと思われる。

 

なので、ウェルチは XP-86 で飛べば必ずと言った調子で超音速カメハメ波を連発していた(ちゃんと NACA radar theodolite で計測された)にも拘らず、その(Mach 1 超の)数値は(非公式としてすら)ノースアメリカンの記録(ドキュメント)に残されてないのである。

 

ゆえに、ウェルチ(J35-powered XP-86)の超音速ダイブの真偽は “anecdotal” に語るしかないんですよ。

 

U.S. Air Force が公式にウェルチの XP-86 の超音速フライト(ダイブ)を認定した(認めざるをえなかった)日付は 26 April 1948、あくまでイェーガーの X-1 に次ぐ超音速機(the second U.S. aircraft to fly supersonic)とされたが、それでも詳細なフライト記録(ドキュメント)が残ってないのでエンジンが(初期設定の)J35 のままだったのかは不明で、やはり深~い闇のままらしい…