【誰にともなしに、独り言レス―その3365】
その 83 (2003/ 8/ 1)
デニス・クエイドは「自らを語る」で言ってたように、ゴードン・クーパー役のリサーチのためにパイロットのライセンスをとったんですね―彼らは普段でもパイロットが無線で話してるような話し方をするからと。
(わたしは全くの不案内ですが)最初に単発 single-engine の、次に多発 multi-engine を、そして今では小型ジェットの免許を持ってると(何でもないことのように)ごく普通に話しておりました。(しかも自家用機をボランティア活動で救急用に使うこともあると、さりげなく)
そんなデニス・クエイドですから、「ライトスタッフ」の撮影の合間に何度かイェーガーと一緒にフライトした時のいかにも嬉しそうな感想は、やはり一味違います―
「彼は着陸する時いつも、そっとやさしく(赤ん坊にふれるみたいに)スロットルを押していた… 着陸するのが好きなんだよ。愉しんでるんだ、イェーガーは」
ホットドッグのこの渋いコメントに対して、実は、かみさんのトゥルーディ(パメラ・リード)がやはりイェーガーに乗せてもらった時の爆笑感想記事があるので以下に―
「わたし、イェーガーと飛んだの。彼が飛行機に引っぱり上げてくれて。ぐるっと飛んで、わたし、横にすわってて思ったわ―あのチャック・イェーガーと飛んでるんだって。
"Just kill me now." ってね。
途中で彼は、ちょっと面白いこと(trick)しようか?って、ちょっとだけ急降下。 一瞬だけ無重力を感じて、胃がノドのとこまで上がってきたけど、何にも心配ないのよ―何たって最高の腕のなか(in the best of hands)だもの。
で、こう言われちゃった―
"You are a fine gal. A fine gal. But you swear too much." あんたはいい娘だが汚い言葉を言い過ぎる、って。
わたしが汚い言葉使うの止めたのは、きっとあの時ね―あ、違う、子供ができてからだったわ」
いやはや、笑わせてくれますよねぇ、パメラ・リードは。 (明らかに彼女はリサーチのためにパイロットのライセンスをとるなんてことはしなかった、ということでしょう―トゥルーディ役の)
Looking back at a film with 'The Right Stuff'―Los Angeles Times(JUNE 7, 2003)
Pamela Reed (Trudy Cooper): I flew with Chuck Yeager. He took me up in his plane. We were flying around and I was sitting there thinking, “I am flying with Chuck Yeager. Just kill me now.” He said in the way he does: ‘You want to do a little trick?’ He dropped the plane a little fast and we kind of got a little weightless for a second and my stomach went up in my throat. You don’t worry too much because you are in the best of hands. He told me once, “You are a fine gal. A fine gal. But you swear too much.” I think that’s when I stopped swearing. Oh no. It’s when I had children.