独り掲示板

ライトスタッフは名作です-2

独り言レス

【誰にともなしに、独り言レス―その3338】

 

原作―

 

she was such a number, so striking, he had the inscription "Glamorous Glennis" written on the nose of his P-51 in Europe and, just a few weeks back, on the X-1 itself.(The Right Stuff)

 

彼女は大変人目をひく美人であり、彼はヨーロッパでは愛機 P51 の機首に、そしてつい数週間まえには X1 にさえ、「グラマーなグレニス」と書き入れたほどである。[中公文庫]

 

                          (その3070参照)

 

 

「グラマーなグレニス」問題については遥か以前にレスしてますけど(どこかに埋もれて)行方不明なので改めて独り言を—

 

glamorous を「グラマーな」とするのは普通の感覚(日本語のイメージ)からは少々外れた(迂闊にして不用意な)訳で、実際 グレニス(本人、及び イェーガーいわく本人にそっくりの バーバラ・ハーシィ―その3071参照)の見た目は全然(カタカナの)グラマーじゃなく、あくまでも glamorous なグレニスなのだが、わたしは「グラマーな」が間違いだと言いたいのではない。

 

まぁ、glamorous を「グラマーな」と訳しても文法(grammar)的には何ら差し支えなかろうし、言葉の受けるイメージも人それぞれでしょうから。

 

ではあるけれど、原作はまだしも映画「ライトスタッフ」の字幕に原作訳を(そのまま)踏襲されると違和感があるんですよね、そこはかとなく。

 

仮にグレニスが実際に(カタカナの)グラマーだとして、扮する(そっくりの)バーバラ・ハーシィもグラマーだったとしても、あのサム・シェパード(イェーガー)が X-1 に「グラマーなグレニス」なんて戯れ言をチャラチャラ描くとは思えないでしょ、純正ライトスタッフ・ファンから見て。

 

ビデオ字幕は原作訳式に「グラマーなグレニス」、一方 NHK 字幕は「魅惑のグレニス」―こちらが正しい。(と、わたしは言いたいのであります)