独り掲示板

ライトスタッフは名作です-2

独り言レス

【誰にともなしに、独り言レス―その3345】

 

その 923~924

 

イェーガー・ファミリーの印象的なシーンは今は昔の(幸せだった頃の)もはや取り戻すことのできない皮肉な情景になってしまったようで、イェーガーの再婚は父と子供たちを救い難い泥沼状態に陥らせている。

 

イェーガーは(「ライトスタッフ」で一躍スポットライトを浴びて以来)自叙伝 "Yeager'' などの著作権料や講演料や CM料やら何やらでけっこう稼いでいて(純正ライトスタッフ・ファンのイメージとは違い)実は相当のお金持ち―それがアダになったか、イェーガーから見れば我が子が自分に食ってかかる略奪者となり("the kids you raised turn on you and become predators")、子供たちにしてみれば、父親の(自分たちより若い)後妻のほうこそ財産目当てのとんだ食わせ物(←事実、かなり胡散臭い過去が?)、その張本人 Victoria Scott D'Angelo に言わせれば、逆に "They don't really care about their father"  "They just care about having his money for themselves." となる。

 

もともとグレニスが(あくまでも子供たちのためを考え)一切をマネージメント(例えば本の印税は直接子供たちに渡り、講演料などは会社 Yeager Inc. を通して分配されるように)していて、病気(ガン)になった後は自身でスーザンに教え引き継いでいたので(イェーガー本人は自分の財産がどれだけあるかも知らなかった)、グレニス亡き後も父と子供たちの間に少なくともお金に関しては(それまでのまま)何の問題も起こりえないはずだった―ヴィクトリアが(降って湧いたように)現われるまでは。

 

 

イェーガーはヴィクトリアに目を開かされて(入れ知恵されて?)自分のものなのに何も知らされない資産管理に初めて疑念を抱くようになったと言い、"She's an excellent wingman. I trust her. You depend on your wingman to check your 6." (← 6 は 6 o'clock=back 背後の意)と彼女への信頼のほどを飛行機乗り用語で表現している。 (他方、"I know, when I get old, my kids are not going to take care of me" と子供たちを信頼しないし、その訴訟を許すべくもない―Yeager says he doesn't think he can forgive his children for suing them.)

 

結局、スーザンは(不当な管理をしていたとして)父親に約 100 万ドルかを支払うようにとのイェーガー(とヴィクトリア)側勝訴の裁定が下ったらしいが、当初からドナルドは「これはお金の問題じゃなくて、家族を破滅させようとする者が現われたらどうなるかという裁判だ」 ("This isn't about money -- this is about what happens when you get an evil person sticking hand grenades into your family") と語っていて、まさに―

 

"But when this is all over, we'll be out a father. And they'll walk out of the courtroom hand in hand."

 

と悲観的な予想どおりの無惨な事態に至ったもよう。

 

ま、Yeager accuses children of wrong stuff なる陳腐な見出しの記事もあったりするけれど、この件に関する限り(詳細な真相は知る由も知りたくもないので)わたしの漠然とした印象では、イェーガーのほうこそ wrong stuff (か、せいぜいがどっちもどっち)だという気がしないでもない―いずれにしても、わたしら純正ライトスタッフ・ファンにとって愉快ではない(そもそも興味の湧かない)とほほな話ですが、さぞや グレニスは草葉の陰で(イェーガーと子供たち双方を情けなく思い)嘆いてることでありましょう…