独り掲示板

ライトスタッフは名作です-2

独り言レス

【誰にともなしに、独り言レス―その3312】

 

原作のクダリでは―

 

他の六人のなかに一人強力な味方がいた。それはスコット・カーペンターで、カーペンターはグレンには一目置き、議論では彼の肩をもった。(Glenn had one great ally among the other six, and that was Scott Carpenter. Carpenter looked up to him and backed him in the debate.)

 

 

グループのあいだに基本的な分割線ができあがりつつあった。それは信心深い金髪の若者グレンと相棒のカーペンターの二人対残りの五人という構成だった。(A basic division was building up in the group. It was the other five against the pious fair-haired boy and his sidekick, Carpenter.)

 

 

などとあるだけで、カーペンターの具体的な発言内容は記されてない。

 

カウフマンは目付け役たるグレンの講釈をカーペンターの口を借りて(お得意の)つぎはぎ細工することで、パシリ(ally にして sidekick)のカーペンターを描いてくれてるわけです。

 

おかげでカーペンターは少しは目立ってるものの、哀れシラーの大いに目立っていたはずのグレンに面と向かった(スクリプト)―

 

And now it begins to heat up:

 

           SHIRRA (to Glenn)

Yeah, who the hell do you think you are ?

 

は全く使われてない―原作に律儀な(よりストレートな)セリフなのに。

 

ウォリー・シラーとゴードン・クーパーはともするとシェパードのほうの肩をもち、勤務中は品行方正の鏡となるべきであるにしても、勤務外の私生活では、それぞれが気をつければそれでいいのではないかと主張した。シラーにとってグレンはますます癪の種だった。いったいやつは自分のことを何様だと思っていやがるのだ? そのうち二人は仕事で止むをえないとき以外はほとんど口を利かなくなった。[中公文庫]

 

Wally Schirra and Gordon Cooper tended to back Shepard, arguing that when you were on duty you should be a model of correctness, but that when you were off duty your personal life was your own lookout. Schirra was finding Glenn more and more irritating. Who the hell did he think he was? After a while, they barely spoke to each other unless the job forced them to.(The Right Stuff)