独り掲示板

ライトスタッフは名作です-2

独り言レス

【誰にともなしに、独り言レス―その3251】

 

その1003~1004

 

そのシルバー教授考案(the brainchild of Lee Silver)の特製レーキ(← 1 cm の小石を拾え、砂もすくえる優れもの)を駆使してスコット(とアーウィン)は月面のサンプルを採集し(スコットいわく "The rake did a great job of picking up a lot of small samples, quickly." )、もちろんジェネシス・ロックを発見した時もシルバー印 レーキで―

 

Scott : What do you think the best way to sample it (the Genesis Rock) would be?

 

Irwin : I think probably...Could we break off a piece of the clod underneath it? Or I guess you could probably lift that top fragment right off.

 

などと二人で相談しつつ慎重に拾い上げている。

 

スコットに扮するブレット・カレンの声で(←二人とも完全ヘルメット姿で顔が見えないので一目瞭然とはいかない) "Guess what we just found. Guess what we just found. I think we found what we came for. " (「何を見つけたと思う、何を見つけたと思う? 探してたものを見つけたぞ (これはたぶん斜長岩だ)」)とセリフを言うが、そうなるとアーウィンの我こそがジェネシス・ロックを見つけたという主張の説得力が弱まると言うか、ますます >二人で見つけて採取した(その3241参照) という感が強まる気がする。

 

たとえアーウィンのほうがスコットより一瞬早くジェネシス・ロックに目を付けた(とアーウィンは主張している)にせよ、事実上それをレーキで拾い上げた(そして "I think we just found what we came for." と決めゼリフを言った)のはスコットであって、強いて言うならアーウィンが見つけてスコットが採取した―であるなら、つまりは >二人で見つけて採取した("co-discovering") ということで普通は済む(たかが石ころ一つを、どっちがどうしたなど問題にならない)話じゃなかろうか。

 

ふと思うのは、シルバー教授の証言(He always deferred to Dave.)からしても、アーウィンが利己的に手柄の優先権を声高に主張してるという感じではないものの、ある意味では(全くの想像では)まさに「利己的な」動機があってのことかもしれない。

 

アーウィンとしては、それを(スコットではなく)あくまでアーウィン自身が見つけなければならなかった―なぜなら、それがアーウィンへの神の啓示であることの証なのだから。 (と思ったりするのだが…?)