独り掲示板

ライトスタッフは名作です-2

独り言レス

【誰にともなしに、独り言レス―その3192】

 

カウフマンはアニーをジョン・グレンのダシにしているとは言い過ぎにしても、グレンの見せ場作成ツール(小道具)的な扱いをしてる面はあろうか。

 

スクリプトにはないが、この他にも原作の「上下両院の臨時合同会議で演説した―上院と下院がジョンの話を聞くために集まったのだ、普通は大統領や首相や国王のためにそうするものだが」(But he also addressed a special joint session of Congress—the Senate and the House met together to hear John, the way they had for presidents, prime ministers, kings.)の一節―

 

彼は言った、「私はいまでもアメリカの国旗がそばを通るのを見ると、胸が詰って一杯になります」しかし彼はみごとにそれをやってのけた!そしてそれから彼は傍聴席のほうに手を挙げた―そこは議事堂の下院のほうだったが―すると五百人の議員の目がその手と一緒に傍聴席のほうを一斉に見上げた、そして彼は、オハイオ州ニュー・コンコードから来た母親と父親を紹介し、ついでに数名のおばとおじと、それから子供たち、そして最後に、「…とりわけ私は妻のアニー、私にとって盤石の支え、、、、、である妻のアニーをぜひみなさんにお引き合わせしたいのです!」その言葉がとどめをさした。一同の涙腺はゆるみにゆるんだ。[中公文庫]

 

He said, "I still get a lump in my throat when I see the American flag passing by." But he pulled it off! And then he lifted his hand up toward the gallery—this was in the House side of the Capitol—and five hundred pairs of congressional eyes swung up with his hand toward the gallery, and he introduced his mom and dad from New Concord, Ohio, and a few aunts and uncles for good measure, and then his children and, finally, "… above all, I want you to meet my wife, Annie… Annie… the Rock !" Well, that did it. That turned on the waterworks.(The Right Stuff)

 

 をネタもとにした感動と涙の場面も目論んでいたらしい。

 

これとて、盤石の支え(the Rock)としての(実際そうだった)アニーをではなく、軟弱な(気弱で内気に描かれる)アニーを 100% 支えるグレンをアピールする(お涙ちょうだい的な)くどいシーンになっただろうから使わなくて正解でしょう。

 

もっとも、そんなアニーとグレンは映画「ライトスタッフ」を語る上で必須の人気アイテム、あのアニーの描かれ方も高評(えらく好評)のようではありますね。