【誰にともなしに、独り言レス―その3137】
その1262~1264
叙勲シーンに合成されてる記録フィルム(の全容)は YouTube でも見られ、実際はシェパードと並んでルイーズ(その横に母親)がいて、取り囲むようにしてる他のマーキュリー 6 の奥方は(当然)一人もいない。
あそこで、うっかりケネディが落とした(とっさにシェパードも一歩出て拾うとし、慌ててウェッブが拾い上げる)NASA Distinguished Service Medal を―
"this decoration,which has gone from the ground up… here."
と笑わせる即興ジョークの字幕―
「着地した勲章を贈ります」(レンタル)
「落下した勲章を授けます」(NHK)
むしろケネディは訳とは逆に(首尾よく打ち上げられた―拾い上げられたことに)シャレているようにもあり、シェパードが伝えるところによると、後ろにいたジャックリーンが―
"Pick it up, Jack."
と即座に小声で命じたんだとか。 (映像を見る限り、かすかにジャッキーの口が開いてるような、開いてないような)
式中 ケネディは勲章を単に手渡しただけだったのに、シェパードのスピーチが終わるや、その胸に着けてやる―ジャッキーに(はっきり映像で確認できるが)そうしろと促されて。
シェパードの誇らしげで嬉しそうな顔― smilin' Al !
その 282 (2004/ 1/23)
で、本物のグリソムは、実は何を隠そう(って、周知のことですけど)、ちゃんと「ライトスタッフ」に登場しておりまして―
フリーダム7の打ち上げ直前のシーンには記録フィルム(archive footage)も使われてるが、スペーススーツのアラン・シェパードの後から黒のスーツ姿のおっさんがバンから降りてきてエレベータに乗り込みますね、あれがガス・グリソム―本物の。(←はっきりとは顔は見えないけど、背格好で確かに判ります、おっ、グリソムだって―間違いない)
ついでに言うと、シェパードがケネディから(落っことした) NASA Distinguished Service Medal を頂戴するシーンで、大統領の後ろ(に本物のアホのジョンソンが見えるが、その横)でボ~と突っ立ってるのが本物のスコット・カーペンター―あの妙ちくりんな顔は見逃しようがありません。(←反対側の偽者のシェパード、つまりスコット・グレンの後ろで、でぼちんの長さが異様に似ている偽者のカーペンター、つまりチャールズ・フランクがへらへら笑ってるのが映ってるのに…)
その 323 (2004/ 2/27)
そのジェームズ・ウェッブは(写真どころか)実は「ライトスタッフ」に登場してまして、ケネディがアラン・シェパードに渡そうとして落っことした勲章を、慌てて拾い上げる(ギャングの手下か悪徳刑事みたいな)おっさん脇役っぽいのが、それ。
実物に比べると、ジョン・P・ライアンのイメージは(ウェッブにしては)ちょっとスマートですかね (このシーンには、本物のシェパードとカーペンター、ちらっとグリソムの顔も見える)
かくの如く―
「ライトスタッフ」は笑えるパロディです
というわけでありますよ。
この叙勲シーン、あえてフィリップ・カウフマンはスコット・グレン(シェパード)の後ろにチャールズ・フランク(カーペンター)を置き、記録フィルムのケネディの後ろにいる本物のカーペンターと(あざとくも)真向かいに立っているかのように撮って(編集して)いる―
これが笑えるパロディでなくして何であろう?
「ライトスタッフ」においてカウフマンは常に(舌をぺろりと出し)ウソだぴょ~んとフザケているのであり、その基本姿勢が正しいことは、こちらのトピ―
《 ライトスタッフは名作です 》
の存在が 100% 証明している。 (と、わたしは思う)