独り掲示板

ライトスタッフは名作です-2

独り言レス

【誰にともなしに、独り言レス―その3189】

 

例によって、転んでもタダでは起きないと言うか、いつもの妄想をふくらませて―

 

MA-6 と MA-7 のクルーが発表された時、実は MA-7 はスレイトンを外してカーペンターでいくとの目論みが NASA には既にあったんじゃなかろうか?

 

少なくとも、あのウェッブの黒い肚の内ではスレイトンのフライトは最初から消されていたも同然だった気配があるし、スレイトン(とシラー)の代りにカーペンターを推したのはロバート・ギルルースだったそうだが、そもそも何でカーペンターがグレンのバックアップなのか?

 

カーペンターは(ピンポン玉を吹き上げるシーンでも描かれてたように)確かに抜群の身体能力を有していたにしても、それが最初の軌道飛行のバックアップに選ばれる理由になるのか?

 

それとも、いつもグレンとつるんでた(パシリだった)からという単純にしてアホらしい理由からなのか?

 

むしろ、ハナから MA-7 はカーペンターと決めていたからこそ(そして、まかり間違ってもスレイトンには飛ばせないために)逆算して MA-6 のバックアップにしたんじゃないのか―まさにマーキュリー方式に則って…てな具合に、いくらでも妄想できてしまうわけでありますよ。

 

追記

 

わたしはグレンとカーペンターの学歴詐称コンビを「大卒のふりしたチンパンジー」と呼びたい。

 

特にカーペンターは医師や科学者サイドにとって最も都合のいい(実験に協力的な)宇宙飛行士だったに違いなく、それはカーペンター一人が事実上ジェット・テストパイロットではなかったことと無縁ではなかろう。

 

このカーペンターのような、 まるでテストパイロットらしからぬ、100% 皮肉な意味で philosophical(哲学的)な―言うなれば、たとえ正しい資質など微塵もなくても正しい気質(と体質)の持ち主でありさえすればよい実験用サルをこそ、当初から NASA は求めていた…

 

カーペンターについて常軌を逸していると他のものが思う点が、グレン(と医師たち)にとってはおもしろいのだった。膝をつき合わせて、マーキュリー計画や宇宙探険のもっと広い視野に立った、より哲学的な側面について語り合える相手はスコット・カーペンターくらいものだった。宇宙に行くということが彼の想像力をかきたてるところから見て、彼には詩人の要素があると言えるが、そういう人間はスコットだけだった。夜中に外に出、自動車の屋根に三脚を据えて望遠鏡をとりつけ、じっと星空を凝視して、深遠な天文学的瞑想に浸ったりもした―宇宙のなかでおれはどういう位置を占めるのか?[中公文庫]

 

   What some of the other five found eccentric in Carpenter was what Glenn (and the doctors) found interesting. Scott was about the only one you could sit down with and talk about the broader and more philosophical sides of Project Mercury and space exploration. Scott was the only one with a touch of the poet about him, in the sense that the idea of going into space stirred his imagination. He would even go out at night and prop a telescope up on top of his car on a tripod and just stargaze and let himself drift into the most profound speculation of astronomy: What is my place in the cosmos ?(The Right Stuff)