独り掲示板

ライトスタッフは名作です-2

独り言レス

【誰にともなしに、独り言レス―その3098】

 

シラーはカーペンターの二倍、つまり六回軌道をまわる、しかし燃料は半分におさえ、目的地点に正確に着水すること。この目的と関係のない事柄はすべて、彼の飛行から排除されることになる。シグマ7号の飛行は、大決戦(ハルマゲドン)として計画された…有人宇宙計画から実験科学の勢力を決定的に排除するための。そしてこの目的は達成されたのである。

 

Schirra would make six orbits—twice as many as Carpenter—and yet use half as much fuel and land right on target. Whatever did not have to do with that goal tended to be eliminated from the flight. The flight of Sigma 7 was designed to be Armageddon… the final and decisive rout of the forces of experimental science in the manned space program. And that it was.

 

 

正義、素朴なオペレーショナルな正義が…ライト・スタッフの名において…回復されるのだ。 オペレーショナル、この言葉はいまやカーペンターの飛行にたいする当然の帰結として大きな力をもちだした。

 

Justice, simple operational justice… in the name of the right stuff. Operational; the word had new clout now, and a corollary to the theory of the Carpenter flight began to develop.

 

 

ウォーリーの飛行はいまだに、オペレーショナルな宇宙飛行があるべき姿の輝かしい模範とみなされていた。(「十四 クラブ」)

 

Wally's flight was still the shining example of what an operational space flight should be.

 

 かくの如く、トム・ウルフがグリソムとカーペンターの心拍数を対照して(パニックだった、パニックじゃなかったと)語る真意・論点はミッションのオペレーショナル(ライトスタッフ)性による評価とでも言うか(ディーク・スレイトンはミッションそのものを心臓疾患のせいで失ったと示しつつ)、漠然とした体裁ではテストパイロットや NASA の声として述べている―なので、単純にトム・ウルフ自身がガス・グリソムを不当に dis っていると批難するのは浅い読み方(ちゃんと読んでないだけ)と考えられないこともない―けれど、まぁ…それでも(カーペンターと違ってグリソムはパニックだったと印象操作するつもりは毛頭ない、なんて)白々しく言い逃れできないでしょう、やはり。