【誰にともなしに、独り言レス―その3525】
ちなみに、アポロ13 のラヴェル船長が(後悔先に立たずの)プラン B 認証してしまった時、一緒にマッティングリー(司令船パイロット)も同意している。
その 10 日後くらいに、まさかの風疹疑惑でスワイガートに交代させられるんだから(その2987参照)、ここでマッティングリーが一人でも強硬に突っ撥ねて(タンク交換をさせて)打ち上げを暫し延期させてれば、気持ちよくアポロ13 の(風疹に感染していなかった)プライムクルーとして月ミッションを(むろんトラブル発生もなく)クリアしていた―てな妄想もできましょう。
で、いささか不思議なのは誰も変だと思わずに 8 時間も高熱の酸素タンク boil off 状態を(ノー天気に)放置していたってことで、その理由(言い訳)がタンクの温度計(heater meter)表示(ディスプレイ)は 85℉(29℃)止まりで、ゲージが指している(上限の最高値にすぎない)温度をモニターして異常(unusual)なしと判断していたとか―って… マジ?
ヒータのサーモスタットは 80℉(27℃)でスイッチ・オフになるんじゃないの?
タンク内温度表示が最高の 85℉ まで振り切れてるんだったら変でしょ、サーモが利いてないとか、もっと温度は沸騰してるかもとか、ちったぁ異常(off-nominal)を疑わないのか?
普段なら誤差の範囲と見れないこともないかもしれないが、ノーマルに detanking できなかった(どっか悪いと分ってる)アブノーマル酸素タンクの長時間 boil off (the unusually long heater operations)にしてはリスク管理が雑で甘いでしょ。
こんな体たらくじゃ、フェイルセーフ(バックアップ・システム)が脆くも破綻していると言わざるを得ませんね。
もしも、この boil off の最中に(攪拌ファンも回してるんだし)酸素タンクが爆発していたなら、雁首並べてプラン B 謀議に加担した NASA(KSC)、ノースアメリカンとビーチクラフト、それにラヴェル船長とマッティングリーらは骨身に沁みて思い知らされていただろう、この地上で。
けれど実際には、今や時限爆弾と化した № 2 酸素タンクと共に勇躍 アポロ13 は月に向かう羽目になったわけで、哀れ(何~にも知らない)ラヴェル船長の運命や如何に…(なのでマッティングリーこそ the lucky dog だったって話ですよ)