【誰にともなしに、独り言レス―その3194】
エド・ハリスのビーコン照射(その3122参照)によって(誰がキャストだろうと)アニーは映える。
あれが暗黒面のジョン・グレンこと、カートウッド・スミス(その2932、3160参照)だったりしたら、アニーをもダークサイドに引きずり堕ちてしまいかねないところ。
「ライトスタッフ」のアニーが(あの感じの) 100% クリーンマリーン夫人(トゥルーディにクーパーいわく、She's "Mrs. Clean Marine.")キャラであるのはエド・ハリス(がキャストされたこと)からの論理的必然なんですよ。
その1856~1857
ジョン・グレン役(そっくり looks practically identical to John Glenn)のエド・ハリス、オーディションは不首尾と思っていた(Ed Harris thought he failed his audition to play John Glenn, and punched a wall in anger.)―
(An Oral History of the Epic Space Film The Right Stuff | WIRED)
Ed Harris : I read for Phil Kaufman and wasn't very happy about how it went. Walking out, I hit the wall pretty hard. Phil saw me do that and said, "Oh, the guy's got spunk."
もちろん実際は 100%合格していて、プロデューサーのロバート・チャートフ―
Robert Chartoff : Ed Harris walked into the office, and we looked at him and couldn't believe that such a person existed. He was not only a wonderful actor but looked so much like John Glenn. And of course we looked at each other and said, "Oh my God, this is the guy we want." I said to Phil, "Please, don't let this guy get hit by a car. At least, not until after the picture is made."
その62 (2003/ 7/13)
ハリー・シェアラーと言えば(って、誰も言ってないか)先日 BS2 でやってた「トゥルーマン・ショー」に、ちゃっかり出とりました。
「ライトスタッフ」では、ちっぽけな白黒 TV に映るエド・ハリス(ジョン・グレン)をスカウトするシーンがありましたが、「トゥルーマン・ショー」では逆にテレビ番組のホストとして巨大な TV モニターからエド・ハリス(クリストフ)にインタビューする役で、彼は現実にラジオ番組 Le Show のホストもやってるから、大変それらしく巧みに演じてる。
それでも、さすがにエド・ハリスを前にしては、その持ち前の得体のしれない珍妙なキャラも少々かすんでたような。
主役のジム・キャリーでさえ(いつものハチャメチャぶりが出せない役柄のせいもあってか)完全に喰われてたし、「トゥルーマン・ショー」って、どう見てもエド・ハリスの映画ですな、ありゃ。
映画そのものは(コメディーではあっても)愉快な話じゃ全然なくて、あんまり好きじゃない内容―凝ってるっちゃ凝ってるんだけど、シチュエーションのおぞましさが、むしろ薄っぺらな感じで、しょーもなかったです、わたしには。
特にラストは、実はそこまで全てクリストフのシナリオどおりだったんだぴょ~ん、てなふうに終わってりゃ、少しはましだったか。
だって、そういう奴でしょ、エド・ハリスって―そうとうな曲者ですから、ありゃ。