【誰にともなしに、独り言レス―その2973】
>かくして、たまたま(と言っていいと思うが)アポロ 8 のバックアップだったアームストロング組が次の次の次のアポロ11(←それが最初の月着陸ミッションになろうと、なるまいと)に指名された (その2971)
このザックリとしたコメントは実はザックリと割り切れる分かりやすい話じゃ全然なくて―
という具体的説明をザックリと(はいかないけども)―
その414 (2004/ 6/26)
実は、ジム・ラヴェルには(もっと)ややこしくて皮肉な話があって、もともとラヴェルはアポロ 9(←アポロ 8 ではなく)のボーマン組のマイク・コリンズのバックアップだったのが、コリンズの医療上の理由(骨棘の手術)のために交代したんです。
それと、[地球中軌道で]着陸船のテストをするはずだったアポロ 9 の Eミッションが、着陸船の準備不足(完成の遅れ)のせいで実行不可能となったので、[この際とばかりに]地球低軌道でテストする予定だったアポロ 8 の D ミッションとクルーごと入れ替え、コリンズと交代したラヴェルを含むボーマン組が、とりあえず(ソ連よりも先に ←これが重要)アポロ 8 で(着陸船なしで)月周回ミッションをする(従って、入れ替えられたアポロ 9 は[中軌道ではなく]地球低軌道で着陸船のテスト―D ミッションをする)ことになった[E ミッションはなし]―という、甚だ(とても簡単には呑み込めない)ごちゃごちゃした経緯があったようです。
ということは、当初のままアポロ 9 のバックアップをやってれば、ラヴェルは(スレイトン方式で次の次の次の)アポロ12 で月着陸してたはずですし、更にミッションを入れ替えられてもコリンズと交代してなければアポロ 8 のバックアップですから(まさしく)アポロ11 で飛んでたはずなんですよ、普通に考えりゃ。(逆に言うなら、もともとのコリンズがアポロ 8 を飛んでれば、コリンズにはアポロ11 はなかった ←スレイトンのオファーをボーマンが断ってますので)