独り掲示板

ライトスタッフは名作です-2

独り言レス

【誰にともなしに、独り言レス―その2971-2
 
関連レス―
 
その413  (2004/ 6/25
 
アポロ 8ジェミニ 7 と同じくフランク・ボーマン船長)のミッションパッチは、やはりジム・ラヴェル(司令船パイロット)がデザインしてまして、全体が扇形です。
 
これは、まあカプセル(司令船)の形なんですけど、アポロの A の形でもありますね。
 
手前に地球、向こう側に月があって、ミッションの軌道が(青地に赤く)8 の字を描いてるという、巧みな(かつ、すっきりとした)図柄になってます。
 
このとおりの 8 の字の軌道を描いて、実際にアポロ 8 が初めて月を周回して無事に戻ってきた時、ディーク・スレイトンは(至極当然、まことに道理に適ったことに)ボーマン船長(と、そのクルー)に最初の月着陸ミッション(即ち、アポロ11 のミッション)をオファーしてるんですが、なぜかボーマンは(家庭の事情とやらで)これを断ってます。(どころか、NASA と空軍を辞めちゃってますね、とっとと)
 
おかげで、初の月周回ミッションを見事成し遂げたプライム・クルーのラヴェルらは(またとない)チャンスを逃して、そのバックアップだったアームストロング組が(スレイトン方式どおりとは言え)セカンド・チョイス的に(←つまり、これが大きな飛躍に思える所以なのですが)抜擢されたという(アームストロングにとっては棚ボタみたいな)経緯があったのでありました。
 
 
その418  (2004/ 7/ 1
 
で、その時点で最も月着陸ミッションに適任なのは、言うまでもなくアポロ 8 のボーマン(と、そのクルー)ですから、スレイトンは当初ボーマン組で行こうと考えてました。(マクディビットにはアポロ 9 での月着陸船のテストが控えていた)
 
が、ボーマンは(2 年間も家を空けていて)まともな家庭生活が望めない、あくせくした任務が厭になってたようで、とっとと辞める旨をスレイトンに打ち明けてたらしいんですよ、既に。
 
それに、その頃はアポロ11 100 最初の月着陸ミッションなるとは確定してなかった(←アポロ 9 10  が成功して順調にいけばという条件付きでしたから)こともあって、スレイトンはボーマン組を諦めて(つまり、仕方なしに)いつものローテーションどおりにしようと(無難な)決心をするわけです。
 
ローテーションどおりというのは、即ちバックアップ・クルーが次の次の次を飛ぶ、あのスレイトン方式に従うということに他なりません。
 
かくして、たまたま(と言っていいと思うが)アポロのバックアップだったアームストロング組が次の次の次のアポロ11(←それが最初の月着陸ミッションになろうと、なるまいと)に指名された、ということのようでありますね。