【誰にともなしに、独り言レス―その3546】
映像で確認する限り、スワイガートは打ち上げ前の朝食(the steak and eggs breakfast―その3196参照)時に左手首に Pepsi Rolex GMT Master を着けていて、宇宙服にスーツアップしても Pepsi を巻いたまま、そのトレードマークと言うべき腕時計をして月ミッションに臨んでいる。(April 11, 1970)
フライト(トラブル)中の船内動画では右手首に Omega Speedmaster が見え、左の袖下に何か(腕時計らしきもの?)を着けてるようにも感じる。(「アポロ 13」のスワイガートは左手首の Speedmaster で秒読みするけど、そこは Pepsi の指定席なので goof でしょう)
生還した翌日(April 18, 1970)、ニクソン大統領から Presidential Medal of Freedom を授与された際のスワイガートは右手首に公式(正装?)の Omega Speedmaster、そして左手首には(いつもの)マイwristwatch Pepsi を(おそらく、ず~っと)着けたまま。
後日の記者会見 Post Flight Press Conference(4/21)でも依然として左手首には Pepsi が巻かれている。
このオン・オフを問わず切っても切り離せない(埋め込み式の?)ような愛用品 Pepsi をスワイガートは CEO of Rolex("To my longtime friend Rene Jeannerat who enabled me to always be on time with sincere thanks Jack Swigert")に寄贈し(Rolex private museum に展示 "This watch was flown to the Moon on Apollo XIII, April 11-17, 1970")、お返しにピッカピカの yellow gold GMT Master を頂戴した。
なので、スワイガートの Moon watch Pepsi は間違いなくアポロ13 で月まで飛んだロレックスと公認されてるが、さすがに 14 second burn の際に使われたとまでは主張されてはいない。
Speedmaster のストップウォッチ機能(クロノグラフ)はボタンを押したり扱いが(とっさには)チャチャっといかないらしくて、スワイガートは日常的に使い慣れてる(埋め込み)Pepsi のほうで沈着にして確実に秒読みをした(always be on time)に決まってる―と、ロレックス・サイドは信じたいだろうが。
余談
スワイガートのブロンズ像(連邦議事堂、デンバー空港―その3330参照)の左手首に輝いてるのは色合いからして yellow gold GMT Master(それを着けた宇宙服姿の写真をモデルにした)か、ブレスレットのデザインは(Omega がスワイガートに贈った)18K gold Speedmaster Professional に近い(プッシュボタン付きのクロノグラフ型っぽいし)―けれど、スワイガートの左手首は Rolex の指定席なんで、そこは譲れないとこなんですけど。