独り掲示板

ライトスタッフは名作です-2

独り言レス

【誰にともなしに、独り言レス―その3066
 
100 コジツケ liaison man NACA の人」説―
 
その101 (2003/ 8/24
 
一部に誤解されてるようですが
 
liaison man(デヴィッド・クレノン)は「NASA の人」
 
ではありません。
 
liaison man はパンチョの店にスカウトに来た凸凹リクルータ・コンビからは liaison officer と呼ばれ(We’re supposed to meet their liaison officer.)、しかも彼らを Welcome to Edwards と言って迎える。

このことから、彼のポジションはエドワーズ空軍基地に所属する連絡オフィサー(連絡官)と見るのが自然(妥当)です―
 
が、しか~し。
 
微妙にひっかかるのが、その身なり(風体)―とても USAF の人には見えませんよね、あのカジュアルな感じは。(あんなのが空軍の連絡官?)
 
そこで考えられるのは(逆転の発想で)―
 
X-1 に始まる音速実験に最初から携わってる点からして、USAF ではなしに NACA の連絡官なのかもしれないということ。(X-1 のテストは X-1-1 が空軍 Army Air ForceX-1-2 NACA による別立てのプログラムだった)
 
NACA と空軍を liaison するためにエドワーズに駐在していると考えれば、ミリタリー感がない見てくれも説明がつくような。
 
で、その NACA こそ NASA の前身であります。
 
だとすると、彼がイェーガーに F-104NF-104)を見せながら、このプログラムは宇宙計画に取って代わられるという意味の話(The bad news is the entire program's probably going to be scrapped. The astronaut boys in Houston have got the only ticket.)をするシーンは、一方で(考えようによっては) NACA NASA に変るということだとも解釈できますから、そのほうが少なくともセリフとしては(わたしには)味がある。
 
従って、デヴィッド・クレノン扮する liaison man は決して「NASA の人」ではありません―いえ、ありえません。
 
まだできてないんですから、NASA は―ただし、前身の「NACA の人」ではありうるというわけです。
 
※ As press liaison man for the Air Force,I think... と連絡官が空軍のイェーガーを推薦するのは字幕も「ただ空軍の立場から―」(「空軍としては彼を―」)と適当かつ漠然と訳されてるが、実は最初の NACA によるテストに限っては(空軍の)イェーガーが飛ばした(飛んでやった)という事実に沿っているとも見うるかもしれない。