【誰にともなしに、独り言レス―その3447】
アームストロングはエドワーズで X-15 を飛ばしていたという単純明快な事実を考えれば、エドワーズでのイェーガーとの関係(軋轢)が思い出すのも苦々しく気分の悪いものになってしまった(たぶん)一番の理由が解る気がする。
ざっくり plain and simple に言うと、要するにイェーガーは NASA(エンジニア/パイロット)のヒヨッコが X-15 を飛ばし、自分は X-15 で飛んでない(飛べなかった)ことが気に入らず、その事実を受け入れたくなかったんだろう―と、わたしは思う。
NF-104 が所詮 X-15(astronaut)の trainer (≒ simulator)だとするなら、イェーガーの NF-104 は X-15 の代償行為だったとさえ理解しうる。
アームストロングは後々まで X-15 pilot だったことを誇りにし(All of us take a great deal of pride in our respective roles in the effort.― X-15 Pilot's Panel June 8, 1989)、エドワーズの主みたいなイェーガーの胸には(あるべきはずの)その勲章がない。(X-15 はマーキュリー・カプセルとは決定的に違ってパイロットが操縦する ←ここ、重要)
当時のエドワーズに X-15 space plane なんて(ややこしい)ものがなけりゃ、あの愛嬌のあるイルカ顔のアームストロングを理不尽にコケにしたりしてませんよ、あのパワハラ腹黒おやじだって。(たぶん)
アームストロングはインタビュー(NASA Johnson Space Center Oral History– 19 September 2001)でイェーガーについて問われ(He's become almost a mythological pilot. The legend of Chuck Yeager has become—do you think that's just through books and media, things like that?)―
Armstrong : I'll pass.
と、あっさりスルー(パス)して、もはや多くを語りたがらない。
めんどくさいんでしょうね。(ヘラヘラしてても愉快な話じゃないし)
わたしには表裏一体にも見えるけど… (その2897参照)