【誰にともなしに、独り言レス―その3426】
関連 《過去レス復元コーナー》
その 153 (2003/10/20)
さて、問題のあのシーン―
イェーガーが、実験用のウサギになるのはご免だ I don’t hold with it. と言ったことを受けて、クロスフィールドが、俺もご免だ I don’t either. と続けます―
You want a pilot to be a ballistic missile. And then splash down,possibly get lost at sea. パイロットを弾道ミサイルにしたいんだろ。スプラッシュダウンして、後は海の藻屑か。
(字幕は「弾道ミサイルじゃあるまいし、海に落ちて あの世行きさ」 レンタルでは「おれ達はミサイルじゃないぜ 海に落ちて そのままお陀仏だ」)
このセリフは、うっかり聞いてちゃだめですよ―まさしく、X-15 の開発に携わってるクロスフィールドだからこその発言なんですから。
つまり、弾道ミサイル式にロケットでカプセルを打ち上げるやり方を否定してるんですね、こう言って―そのやり方は、ご免だと。(一方、X-15 式の延長線上のはるか先には、ぼんやりとながらスペースシャトルの影が見えるじゃないですか…)
そして、このセリフから、フィリップ・カウフマンが、あの時のクロスフィールドのスタンスと言うかシチュエーションを、はっきり自覚した上でのシーンだと判ります。
その証拠に、そう主張するクロスフィールドの前のカウンターに、さりげなく X-15 の模型が置いてありますから。(その3069参照)
だからこそ、おかしいと申し上げているのです、わたしくしは。
カウフマンは、クロスフィールドのシチュエーションを、じゅうぶん承知していた―その上で、民間だからとクロスフィールドの security clearance を問題にしてるかのように、凹のハリー・シェアラーに言わせている。
これを、ちゃんちゃらおかしいと言わずして、いったい何をちゃんちゃらおかしいと言うのか―
それとも、そんなこと言うほうが、ちゃんちゃらおかしいのか…? (←我ながら、それに一票)