独り掲示板

ライトスタッフは名作です-2

独り言レス

【誰にともなしに、独り言レス―その3422】

 

だとするなら、パンチョが "Song of the Air Force" を作曲(楽譜を印刷)したのは 1948年 6月より後(誰に憚りなくイェーガーの音速突破をアピールできるようになって)のことなんだろうか?

 

でも、それじゃ遅すぎでしょ、タイミングが。

 

どころか、1950年の印刷(←空軍に送られた当のものかは不明にせよ)と思わせる記事すらあって、いくら何でもパンチョが 1947年の空軍独立デビューの機に新たなテーマソングを作って空軍の公式の歌にしようとしたと伝えられる経緯と(時系列的に)辻褄が合わない。

 

むしろ、パンチョはイェーガーの音速突破に触発されて(ステーキのゴチでは物足りずに)その讃歌を(折よく、と言うか)タイムリーな空軍のテーマソングとして仕立て上げた―てな気さえするくらいで、まあ何にしても X-1 の表紙(とイェーガーのブロマイド?)の楽譜じゃ 1948年 6月までは間違っても採用されるべくもないゆえ、当然かつ安易(にして持続可能)な流れで Off We Go into the Wild Blue Yonder(歌詞を Army Air Corps → U.S. Air Force にチェンジしただけの単純リサイクル・バージョン)が残念ながら歌われ続けることになったという顛末です。

 

ただし、パンチョの店でイェーガーやリドリーらが実際に歌い興じていたのは間違いなくパンチョのオリジナル "Song of the Air Force" のほうなのでありました―とさ。

 

註) ちなみに、スクリプトには―

 

“And nothing can stop the Army Air Force...”  (1953)

 

とパンチョの店で Air Force Song を歌うシーンがあり、エンディングでも使われる。(その3027参照)

 

この Army Air Force なんて歌詞はカウフマンらしい時系列無視中毒的な勘違い―「ライトスタッフ」は(もはや Army の付かない)純正 Air Force が舞台なので。(厳密には Army Air Forces が正式だけれど Army Air Force と単数表記される場合もあって、カウフマンはトム・ウルフに倣ったか―その3167参照)