独り掲示板

ライトスタッフは名作です-2

独り言レス

【誰にともなしに、独り言レス―その3382】

 

原作(トム・ウルフ)は服装のことには何も言及してないが、会場は外とは反対に寒いくらいだった(ここはヒューストン風に、ということは、半殺しにされんばかりに、冷房がきいていた The place is air-conditioned Houston- style, which is to say, within an inch of your life.)ので後でシャレたのを上に羽織ったてなことがあるにしても(確かにアニーのコサージュ付きのシャレた半袖の写真がある―映画と違って長袖じゃなく帽子はなし)、このパレードの様子についちゃ(例によって)どうにも筆が滑りまくってると言うか、どこの何を見て書いたのかソースは不明ながら(もちろん YouTube じゃなかろう)甚だ首を傾げてしまう謎の一節―

 

七人の宇宙飛行士とその妻は、これまでにさまざまのパレードを見てきたが、ここのパレードは実にユニークだった。何万という人々が通りに並んでいた。しかし、彼らは物音一つたてない。歩道に幾列にも人垣をつくり、多量の汗を流しながら、ただ凝視しているばかりである。七人の宇宙飛行士は、それぞれ華やかに飾られたコンヴァーティブルに立ち上って、にこにこ笑いながら手を振った。細君たちもご亭主にならった。子供たちは笑顔できょろきょろあたりを見廻す。つまり、誰もがごく自然に振舞っているのだが、群衆はただにらみ返すだけだ。かすかな笑みすら浮かべない。むっつりと不思議そうな顔をして彼らを見ていた。まるで彼らが捕虜ででもあるかのように、ケンタウルス座からやってきた宇宙人ででもあるかのように。彼らにはおれたちの話す言葉など分るまいと言わんばかりだ。それでもときおり、老人が手を振り、なにやら親切な暖かい言葉を大声に投げかけてくれたが、他の連中は身動きもせずにそこに立っていた。もちろん、アスファルトもとろける真昼間にパレードを見物しようとするような馬鹿者は、そもそもおかしいのだ。しかし、緊張感と倦怠感がひしひしとせまるなかを、ともかくパレードは進んでいった。[中公文庫]

 

The seven pilots and their wives thought they had seen every sort of parade there was, but this one was sui generis. There were thousands of people lining the streets. They did not make a sound, however. They stood there four and five deep at the curbs, sweating and staring. They sweated a river and they stared ropes. They just stared and sweated. The seven lads, each in his emblazoned convertible, were standing up grinning and waving, and the wives were smiling and waving, and the children were smiling and looking around — everyone was doing the usual — and the crowds just stared back. They didn't even smile. They looked at them with a morose curiosity, as if they were prisoners of war or had come from Alpha Centauri and no one was sure whether or not they comprehended the local lingo. Every now and then some very old person would wave and yell something hearty and encouraging, but the rest were just planted there in the sun like tarbabies. Of course, anyone fool enough to stand around in the asphalt mush of Downtown at noon watching a parade was obviously defective to begin with. The parade plowed on, however, through wave after wave of catatonia and rippling lassitude.(The Right Stuff)

 

少なくとも実際の映像(動画)が示しているのは >彼らは物音一つたてない >ただ凝視しているばかり なんて異様な図では全~然ない。(しきりに歓声が上がり指笛が鳴ってるし)

 

>群衆はただにらみ返すだけ ではなく、大勢が拍手喝采で応えている。

 

>かすかな笑みすら浮かべない どころか、にこにこ嬉しそうな人や多くの子供がはしゃいでいる。

 

>むっつりと不思議そうな顔をして彼らを見て なくて、何人も手旗(星条旗)を振って歓迎している。

 

>それでもときおり、老人が手を振り、なにやら親切な暖かい言葉を大声に投げかけてくれたが、他の連中は身動きもせずにそこに立っていた。もちろん、アスファルトもとろける真昼間にパレードを見物しようとするような馬鹿者は、そもそもおかしいのだ

 

に至っては妄言の類で、むしろ立ってる人より広い道路(Main Street)の両脇に座り込んでる人のほうが目立つくらいだし、ただ皮肉を言いたいだけとしか読めませんけど、わたしには。