独り掲示板

ライトスタッフは名作です-2

独り言レス

【誰にともなしに、独り言レス―その3219】

 

他ならぬ原作者のトム・ウルフが「ライトスタッフ」を理解して(できて)いない残念な様子には思い当たることがあって―

 

原作がイェーガーとマーキュリー 7 の二本立て話のように読める(事実そのように書いている)のは、その時点までで(エピローグ:しかし、ジェームズ・ウェッブは、ケネディ大統領の暗黙の了解のもとに、あっさり彼らの出鼻をくじいて、マーキュリー計画の終了を宣言した。James Webb headed them off easily, however, with President Kennedy's tacit blessing, and announced that Project Mercury had been completed.)中途半端にペンを置いた(止~めたっと放り投げた)からで、そこで断念せずに(プランどおり)ずっと初心貫徹で書き続けていたら、ライトスタッフの具現者たるイェーガーを語るパーツは相対的(分量的)に余談(こぼれ話)程度の扱いにならざるをえなかったやもしれず、イェーガーの一人英雄譚的な「ライトスタッフ」への(筋の通らぬ)あからさまな違和感は、この当初の構想(放棄された全体的コンセプト)に起因するような?

 

何しろ、トム・ウルフは延々(執筆中のミッションの)スカイラブまで(たぶん最終章に)カバーするつもりだったので、そこまでくると当然イェーガーの出る幕など全くなく、ライトスタッフのピラミッド云々なんて意味のない世迷言にさえなりかねないゆえ。

 

その場合、申し訳ないが金輪際 トム・ウルフには純正ライトスタッフ・ファン認定は下りません。

 

※ 逆説的に言うなら、「ライトスタッフ」には(原作に律儀であればこそ)ピート・コンラッドが登場しない―そこが原作とは決定的に違うとトム・ウルフは感じたんじゃなかろうか。