独り掲示板

ライトスタッフは名作です-2

独り言レス

【誰にともなしに、独り言レス―その3218】

 

チャートフは a little bit とごまかしてるものの、カウフマン脚本は確かに原作に律儀ではあっても、ひたすら笑えるパロディ(その2930参照)が基本姿勢であるからして、「ライトスタッフ」式の時系列の無視(つぎはぎ細工)など若干の改ざんどころではなく、その too many changes がトム・ウルフのお気に召されなかったにしても、分厚い原作を忠実(逐語的・chronicle 的)になぞるなんて悠長なマネしてたら、およそ映画と呼べる代物にならない(時間的にも見るに堪ない)。

 

ライトスタッフ」は 450 ページ(136,590 words)もの原作をスクリーン上 わずか 193 分に脚色・編集された律儀なパロディ―だからこその名作。

 

アカデミー賞1984)では編集賞を頂戴してるが、脚色(Adapted Screenplay  原作のある脚本)はノミネートすらされず(8 部門でノミネート、内 4 部門でオスカーなのに)、辛うじてロンドン映画批評家協会賞で Screenwriter of the Year(脚本賞)になってるけれど、まぁ 世間で正当に評価されようが、されまいが―

 

ライトスタッフは名作です

 

これは 100%  正しいというのが純正ライトスタッフ・ファンのコンセンサスでありましょう。

 

カウフマンは「ライトスタッフ」が興行的にコケた(a box office failure)理由を売り出し方(販促キャンペーン)に問題があったとし(Why it didn’t do well is both a mystery and quite obvious. I think the way the film was promoted and conceived of was a problem;)、こう語っている―

 

I don’t think that some people understood the movie we were making. (Los Angeles Times)

 

カウフマン脚本の「ライトスタッフ」は端から理解されてなかったわけですよ、諸兄。(その3158参照)