【誰にともなしに、独り言レス―その3173】
スクリプトでは冒頭 X-1 墜落シーンに(無謀にも)1947年10月12日と日付指定されている―
One last card announcing OCTOBER 12, 1947. MUROC CALIFORNIA.
とすると、翌 13日に WK 28 の葬儀~グッドリンからイェーガーへ鞍替え~イェーガーの落馬による肋折り事件(これでもかの圧縮しすぎエピソード)があって、翌々日の 10月14日 Glamorous Glennis の音速突破という段取りの目まぐるしさ。
オープニングがリドリーの声のナレーションに変えられてるせいもあって(賢明にも)OCTOBER 12, 1947 とは表示されないが、あの時点で(10月14日と日付の出る音速突破の前日)スリック・グッドリンがパンチョの店にのさばってるのは大胆極まる(って、まぁ「ライトスタッフ」じゃ普通の)いつもの脚色で、実際はベル社の X-1(46-063)ラストフライト May 29, 1947(グッドリン)の後、引き継いだ空軍のイェーガーが August 6, 1947 から X-1(46-062)を飛ばしてるので、何ヵ月も前から(用なしの)エドワーズにグッドリンの姿があるわけない。
それどころか日付を削除したついでに(調子に乗って?)、まさに当日 グッドリンはベル社の凸凹コンビ、少佐、パンチョ、連絡官らと共に立ち合い見守り、嘲笑気味に煙草を吹かせつつも、イェーガーの X-1 が響かせたソニックブームに一瞬(農場を買ったと勘違いし)顔を曇らせガムを吐き捨てる―
What's that sound? (あの音は?)
Oh, God. (神よ)
He bought the farm. (ダメだ)
We're back to square one. (また最初から出直しだ)
(その2921参照)
―Wait a minute. (待て)
We did it! (やったぞ!)
We finally broke the sound barrier. (音の壁を破った)
イェーガーの音速突破で賭けをしてたか、パンチョが払えとばかりにグッドリンに手を差し出す―
カウフマンは(調子に乗って?)脚色しまくって笑わせてくれるけれど、スクリプトにはグッドリンの影も形もなくて―
EXT- RUNWAY - DAY
And the B-29 takes off with the X-1 tucked underneath. A small group stands watching in the morning light. Pancho, the Bell Aviation guys, a few Air Force Personnel (and, maybe somewhere nearby, the Man in the Black Suit, the Friend, the Minister) all eyes to the sky. CU: Glennis watching.
ON THE GROUND. All eyes to the skies. Pancho. Glennis.
And groups around outdoor radios (as in “Test Pilot”).
THE PICTURES OF THE HUNDRED DEAD PILOTS WAIT.
てなつもりだったのにグッドリンが使え(笑え)そうなので(アドリブ的に)居座らせたか。