【誰にともなしに、独り言レス―その3109】
関連レス―
その1323
そう言えば、以前 グレンとイェーガーを武蔵と小次郎になぞらえたことがあったけども(イェーガーの秘技 鷹落し は小次郎の燕返しを連想させる)、映画は一見 グレン(フレンドシップ7 の再突入)とイェーガー(NF-104 の墜落)を勝者と敗者のように描きながら、その実 どっこい生きていたイェーガー(のライトスタッフ)を劇的にクロースアップし、これが真のライトスタッフだと見せつける(否応なしに実感させる)構成になっている―と、わたしには感じられる。
あの NF-104 、イェーガーの(純正ライトスタッフ・ファン諸兄を痺れさせずにはいない)決めゼリフ―
"Think I see a plane over here with my name on it." (字幕 「おれの飛行機が待っている」)
もとネタ(原作のクダリ)は―
As the commandant of ARPS, he seized the opportunity to test the NF-104 as if it had his name on it.
その訳が―
(イェーガーは) ARPS の指揮官として、それが定められた運命で(his name on it)でもあるかのように、NF-104 をテストする機会を受け入れた。 [中公文庫]
なので、たぶん読んでも(そこがそうだとは)気が付くまいが、あざといカウフマン(の手練手管)に諸兄は(純正のファンであればこそ)苦もなく篭絡されてしまうのであった… (「ライトスタッフ」が名作たる所以であろう)
秘技 鷹落し―
その10 (2003/ 4/10)
先日、BS のエド・ハリスのインタビュー(再放送)を録画して、また見ました。
サム・シェパードの戯曲(舞台)のことや、人間としても大好きだとか話してましたね。
で、思ったのがジョン・グレンとチャック・イェーガーの関係―実際の御両者は、どうだったんでしょう?
「ライトスタッフ」のなかでは別に接点はなかったと思うが、何となくライバル同士のような感じもあったような。
わたしの勝手なイメージとしては、あの武蔵と小次郎―
野心溢れる策略家の武蔵
孤高の天才剣士、小次郎
どことなく、そんな印象があるんですよ、あの二人には。
どっちがどっちかは―ま、言わぬが花ってやつですか。
余談
そう言えば、彼は C-45 で飛行中に、なんと鷹を叩き落してみせたらしい。
偶然のバードストライクなんかじゃなく、むしろそれを避けるために狙って叩き落したらしい、難なく左の翼で。
恐るべし、燕返しならぬ鷹落し―
どっちの話かは、ま、言わぬが花でしょう…